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2012年11月30日

企業再生機構、期限延長


政府は30日に決定した経済対策で、官民出資ファンド「企業再生支援機構」の支援決定期限(2013年3月末)を延長することを決めた。

中小企業の借入金返済を猶予する中小企業金融円滑化法が13年3月末に終了することを踏まえ、中小企業の経営再建支援を強化するのが狙い。


来年の通常国会に企業再生支援機構法改正案の提出を目指す。

延長期間は衆院選後に発足する新政権で決まる予定で、政府内では3~5年延長する案が有力だ。

時事通信より

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2012年11月26日

「アップサイクルブロック」

大林組は震災復興促進のため、先端建設技術センター、鹿島建設、熊谷組、清水建設、大林建設と共同で「アップサイクルブロック」を開発した。

同製品は、災害廃棄物の残さをセメントと混合してブロック化するもの。

防潮堤や防潮林、避難高台などの盛土材料として有効活用する。


混合する残さは、コンクリート殻、木材、ゴム、金属類、プラスチック、土石、瓦などからなり、粒径は150ミリ以下のもの。
重金属類、放射性物質を含んだものは使用しない。
選別工程等を経て150ミリ以下になった残さをミキサーに入れ、セメントと練り混ぜる。
配合は、がれき1トンに対しセメントペーストは250リットル。
その後型枠に流し込み、バイブレーターを用いて振動締固めを行なう。
ここまで要する時間は数分。
その後36時間の養生を経て盛土用のアップサイクルブロックができる。
サイズは750×750×850ミリ。
コア採取して計測した一軸圧縮強度は30個平均で3.31Nミリ平方メートルとなる。

重金属などは含有していないことが前提だが、混入の可能性もあるため、環境省告示46号試験の重金属全9項目を行い、土壌環境基準を満たすという結果を得た。

溶出基準のおよそ10倍の重金属をがれきに加えた「模擬汚染がれき」を用いたブロックでも試験を行った。
鉛のみ土壌基準をわずかに上回る結果となり、現在キレート剤の添加などで溶出をさらに抑える方策を検証している。

同製品は、残さをそのままセメントと混合し、ブロックにするというシンプルな工程が特徴。
大林組の技術第一課課長の森田晃司氏は、「簡易なプラントでも迅速に生産できることを意識した」と話す。
11月15日、宮城県亘理町の亘理処理地区で同製品の現場見学会が行なわれた。

循環経済新聞より

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2012年11月20日

東大発「ミドリムシ」

微細藻類のミドリムシを生産する東大発のベンチャー企業「ユーグレナ」が創業から7年で、新興市場・東証マザーズへの株式上場に漕ぎつけた(上場予定日は12月20日)。

昆布などの仲間であるミドリムシには、人間に必要なアミノ酸やミネラル、ビタミンなど59種類の栄養素が含まれる。

ユーグレナはミドリムシを大量に培養する技術の開発に成功。

乾燥粉末に加工されたミドリムシは健康食品ばかりでなく、一般食材としても使われている。

東大のアントレプレナープラザからマザーズ上場は2社目。
同社の業績の推移を見ると、昨年9月期の売上高は11億6600万円。
今期は15億8,500万円の見込みで、来期は22億9,100万円と対前年比で5割近く伸びる見通しだ。

大手証券の食品ベンチャー担当が言う。
「ミドリムシは食品だけでなく、バイオ燃料の原材料にもなるのです。早ければ2018年には、航空燃料として使われる可能性もあるといわれています」

バイオ燃料では、JX日鉱日石エネルギーや日立プラントテクノロジーと資本提携。
また全日本空輸や電通がバイオジェット燃料の開発や設備投資などで出資。
清水建設とは環境浄化技術の共同研究を行なっている。

「日本では食糧不足は実感できませんが、中東やアフリカでは食糧危機が現実にあります。ロシアが不作で穀物の輸出を減らしたことが、アラブの春の引き金になりました。世界の人口は増え続けており、穀物が食用と燃料用とで争奪戦になっている。ミドリムシはこのジレンマを解決する答えを示しています」(同)

食糧とエネルギーの安全保障を担う存在になるかも。

週刊新潮より

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2012年11月16日

国内最軽量の缶パック板紙

キリンビールは、現行の「6缶パック板紙」(350ml缶用)よりも紙面積を8%削減し、国内最軽量となる約29gの板紙の開発に成功した。

これにより、全国展開した場合、現行品に比べこCO2排出量を年間約3,700t削減、板紙使用量を年間約1,700t削減できる。

キリンビールでは、6缶パック板紙を1997年から採用し、これまで2回、軽量化に取り組んできた。


今回は、板紙に開口部を設けたり、底部をロックする缶底タブロックの形状を改善したりするなどで、利便性を維持しながら、紙面積を削減。
現行の板紙の重量は約32gだが、今回の開発で約3g軽減した。

缶保持力を測定する測定機も自社開発し、試行錯誤を重ね、新形状の板紙は、缶保持力が約1.8倍に向上。
ユニバーサルデザインの観点から、缶を取り出す際に指が掛けられる面積を拡大し、取り出しやすさも改善した。

キリンビールは、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術開発センターを有し、これまで、リターナブルびんの軽量化、缶蓋の縮径化など、環境に配慮した容器を業界に先駆けて展開してきた。

同センターの松島康之センター長は、「お客さまに喜ばれ、環境に配慮し、使いやすい容器を目指して開発している。できるだけ小さく軽く、リサイクルしやすいように改良を重ね、省資源化を進めたい」と語った。

新形状の板紙は、2013年中の順次展開を目指している。
【吉田広子】


オルタナより

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2012年11月14日

永平寺と街づくり


森ビルはこのほど、曹洞宗の大本山・永平寺(福井県永平寺町)と街づくりのコンサルティングの受託契約を結んだ。

境内の森林環境を整備、防災にも配慮しながらにぎわいと趣のある門前町の整備を進める。

2016年3月をメドに街づくりの指針となる基本計画を策定する予定だ。

森ビルがコンサルティング業務を受託したのは、永平寺を中心とした「禅の里事業」。

森ビルはすでに杉の調査業務などに協力する形で参画しており、今後、街づくり全般に関与を深めながら協力を進めていく計画だ。

森ビルは愛宕グリーンヒルズ(東京・港)の開発プロジェクトで青松寺(東京・港)の開発プロジェクトで青松寺(同)と協力、街づくりを進めた実績がある。
歴史・文化施設を軸とした街づくりのノウハウを蓄積しており、今回のコンサルティング事業にも応用する。

永平寺は2010年に起こった強風による境内の杉の倒木や2011年の東日本大震災などを受け、森林管理や防災のありかたを見直すとともに、門前の再生も含めた街づくり事業に取り組み始めていた。

日経産業新聞より

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2012年11月12日

「くるくるリサイクル」

ベネッセコーポレーションは、全国11か所で開催するクリスマスコンサート会場で、自社教材・玩具の回収と一部素材のリサイクルを行う「くるくるリサイクル」を実施する。

くるくるリサイクルは、自宅で不要になった幼児向け教育講座「こどもちゃれんじ」の教材や玩具を観客に持参してもらい、コンサート会場内に設置する専用ボックスで回収、リサイクルする環境教育プロジェクト。

一部のプラスチックをプランターに再生するほか、DVDケースは材料に戻した後、再び「こどもちゃ れんじ」のDVDケースとして活用する。

概念的な理解がまだ難しい就学前の幼児に、実際の行動を通して分かりやすく「リサイクル」を理解してもらおうと、2010年から取り組みを続けている。
3年目となる今年は、参加幼児が延べ1万人を突破する見込み。

回収対象は、ベネッセコーポレーションがお届けしている教材・玩具のうち、プラスチック、布、木製のもの、CD・DVDディスクとそのケース。

コンサートは、「こどもちゃれんじ」から生まれた人気キャラクター「しまじろう」の「クリスマスキャンドル」。
11~12月にかけて、全国11会場で97公演を予定している。

RBB TODAYより

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2012年11月08日

エコ通勤チャレンジサイト

自転車や徒歩による通勤を楽しんでもらおうと、新潟市モビリティ・マネジメント推進協議会は「にいがたエコ通勤チャレンジサイト」を創設。

通勤時間を打ち込むと、ポイントを獲得し、ランキング上位が表示されるなど、単調な通勤時間をゲーム感覚で楽しむことができるようになるという。

対象は新潟市在住・在勤者。


サイトを検索しニックネームやメールアドレス、年齢、職業などを記入して利用する。

毎日1回、自転車、徒歩、電車、バスの4つで(複数利用も可)通勤時間を入れると、二酸化炭素削減量、カロリー消費量に換算して表示。

活動状況はポイントになり、トップ20まで公開されるほか、自分が何人中何位か分かる。
ほかの参加者の進捗(しんちょく)状況も表示され、競争意識が刺激される仕組みだ。

産経新聞より

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2012年11月06日

ごみ分別サポーター

若者の視点でごみ分別のルールを広めてもらおうと、仙台市は仙台圏にある6大学の環境サークルメンバーを「ワケル・キャンパス・サポーター」に委嘱した。

サポーターは大量のごみが出る大学祭を絶好の機会と位置付け、分別を徹底する集積所を設けたり、楽しみながらリサイクルを学べるゲームを企画したりして「エコの輪」を広げている。

活動するのは尚絅学院大、東北大、宮城大、東北福祉大、東北工大、宮城学院女子大の各サークル。

市の公募に応えて6月にサポーターに委嘱され、定期的に集まって大学祭での企画について意見交換してきた。
市資源化センターを見学するなど、リサイクルの現状も調べた。

このうち尚絅学院大の環境サークル「FROGS(フロッグス)」は、名取市のキャンパスで10月20日に開かれた大学祭で、可燃物やプラスチックなど8種類に分別する「エコステーション」を会場の中心に設置した。

リサイクルできる紙ごみを釣り上げる「雑紙釣り堀」や、正しい分別方法を選んでボールを打ち込む「パターゴルフ」を設け、学生や来場者に分別やリサイクルの大切さをPRした。

FROGSのメンバー柴田千晴さん(19)=2年=は「環境意識を高めてもらうのは難しいけれど、身近なことから少しずつ始められることに気付いてほしい」と話した。

東北大学祭(2~4日)でも、環境サークル「RNECS(ルネックス)」が、微生物によって分解される植物で作られたエコ容器を紹介し、ごみ減量を訴えた。

市が2009年に実施した意識調査では、古紙の定期回収を知らない市民のうち、年代別では10代が31%とトップを占め、世帯構成別では単身者が25%で最も多かった。
ごみを出す量が少なく、分別を面倒がる傾向があるという。

市ごみ減量推進課の高橋三也課長は「分別ルールを若いうちに体に染み込ませ、親になったら子どもに教えてほしい」と話している。

河北新報より

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渋谷駅・14番出入り口が移設


2008年6月の東京メトロ副都心線開業に合わせて造られた渋谷駅の現14番出入り口が11月16日の終電後に廃止される。

場所は、東急東横店東館1階のスイーツ店「ビアード・パパ」隣の生花店「プレジュール」前付近。

廃止は、現在同駅周辺で進められている渋谷駅中心地区基盤整備事業の一環。

今年10月に渋谷区が発表した方針によると、駅東口エリアはバス・タクシー乗降場を再配置するほか、地下階には雨水貯留施設を作る予定。

東急百貨店東横店東館の地下を流れる渋谷川の移設も予定されている。
14番出口は比較的新しい出入り口だが、これらの工事に伴い4年半ほどでの廃止が決まった。

現在の14番出入り口は廃止後、シャッターや柵で封鎖され、年度内に解体される予定。
17日からは50メートルほど南の場所に新たな14番出入り口が設けられる。
ただし、新14番出入り口はスペースが狭いことなどから上りエスカレーターのみの設置となる。
仮設のもので5年程度の運用を予定しているという。

同事業では、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始に伴い、2013年3月15日の終電で東急東横線渋谷駅が廃止され、同3月末で東急東横店東館が営業を終了。
東急電鉄・JR東日本・東京メトロの3社が取り組む渋谷駅街区開発事業として、事務所や店舗などが入るビル3棟(西棟=高さ約76メートル、中央棟=同約61メートル、東棟=同約230メートル)を建設することが発表されている。

シブヤ経済新聞より

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2012年11月02日

エコワングランプリ

高校生が取り組む日ごろのエコ活動を表彰する「第1回エコワングランプリ」(イオン1%クラブ主催、毎日新聞社共催)の近畿ブロック2次審査があり、京都府立桂高、同海洋高、奈良県立御所実業高の3校が代表に選ばれた。

3校は今月24日に東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開く最終審査に挑む。

同グランプリは、温暖化防止や省エネ、海や河川の水質浄化などさまざまな環境保全活動に取り組む高校生のグループを対象に今年初めて募集。
全国193校から216件の応募があり、69校が全国8ブロックの2次審査に進んだ

近畿の2次審査は先月27日、大阪市北区の毎日インテシオで開かれ、2府4県の11校が参加。
10分ずつ発表し、環境への貢献度や先進性、継続性など5項目で競った。

桂高は、奈良・若草山に自生するノシバが古くから生き残った固有の品種であることを実証。
若草山ノシバを使って同山頂にある鶯塚古墳の墳丘保護に取り組んでいる。
また、東日本大震災の被災地で、津波によって運ばれた海底の土壌を畦(あぜ)として利用。
ノシバによる緑化試験も行っており、塩害農地の復旧に役立つ取り組みとして注目されているという。

海洋高は、天橋立の内湾(阿蘇海)浄化を目指し、潜水技術を駆使してアサリの放流や、アサリの天敵であるヒトデの駆除、水質を浄化するアマモの藻場造成に取り組んでいる。
小中学生への啓発活動も行っており、今後、地域を巻き込んだ阿蘇海の里海づくりを計画している。

御所実業高は、県の絶滅危惧種に指定されているオグルマなど貴重な野生植物の保全活動を実施しているほか、稲の食害が問題化しているジャンボタニシの捕獲・駆除にも取り組み、ビール粕(かす)の乾燥粉末を利用する方法を考案、成果を上げている。
また、橿原市昆虫館周辺で、「生物多様性かしはら里山里地戦略」も行っている。

参加校が選ぶ特別賞には、オリジナルキャラクター「環境戦隊えこぴぃレンジャー」を使った出前授業などを行う兵庫県立三木北高が選ばれた。

このほか、2次審査では、▽滋賀県立八幡工▽京都府立北桑田高▽同農芸高▽大阪府立園芸高▽大阪・関西創価高▽兵庫県立篠山東雲高▽和歌山県立有田中央高の7校が活動を披露した。
【砂間裕之】

毎日新聞より

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