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2012年10月02日

水車回しエコ照明

宮城県川崎町のNPOなどが水車を手作りし、町内で小水力発電に取り組む計画を進めている。

9月に水車が完成し、同町内でお披露目式が開かれた。

プロジェクトに携わるメンバーたちは、川崎の豊かな水源を活用したクリーンエネルギーを普及させようと夢を膨らませている。

水車づくりをしたのは、同町のNPO「川崎町の資源をいかす会」と仙台市の環境団体「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」(MELON)。

「いかす会」の桜台清志さん(61)やMELONのボランティアらが6月から、町内の製材所から仕入れた杉材から水車のパーツを切り出し、組み立て作業を進めてきた。
9月23日に最終的な調整作業を行い、直径2メートル40センチ、幅60センチの水車が完成した。

水車は同町前川の国保川崎病院近くに流れる農業用水路「蟹沢用水路」に設置する方針。
水車の回転エネルギーを発電機に経由させ、夜間照明の電源とする計画で、できるだけ早く設置・稼働したい考えだが、課題もある。

町によると、用水路の水利権を目的外に使う場合、周辺環境に与える影響などを調査し、国の許可を得る必要がある。
町企画財政課は「町としても計画をバックアップしているが、相応の時間と経費がかかりそうだ」と話す。

いかす会の菊地重雄理事長(71)は「子どもたちに水車が回ることで発電し、電気がつくことを知ってもらいたい。
今回の取り組みを小水力発電を普及させていくための実験台としたい」と話している。

河北新報より

投稿者 trim : 2012年10月02日 18:38