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2012年09月13日

カピバラも喜ぶエコな動物園


埼玉県は、東松山市岩殿にある県こども動物自然公園について、省エネ・創エネ設備を整えた「エコ動物園」に再整備する方針を固めた。

3年をめどに太陽光パネルの設置や照明の発光ダイオード(LED)化、電動バスの導入などを段階的に進め、子ども向けのエコ体験学習施設も整える方針。

本年度は一部照明のLED化と、入園者に人気の「カピバラ温泉」に太陽熱温水器を導入する。

事業費約1,900万円を本年度一般会計補正予算案に計上。
24日開会予定の9月定例県議 会に提案する。

同園は、コアラやキリン、フンボルトペンギン、レッサーパンダなど226種(2012年7月現在)を飼育する県内最大規模の動物園。
一部の動物は約46ヘクタールに及ぶ丘陵地に放し飼いにされ、敷地内には「国際児童記念館」(こどもの城)などの施設も設置されている。

2011年度の入園者数は69万3千人を数え、家族連れに人気の施設。
身近な「遠足の地」として県内外から園児・児童らが数多く来園する。
今後、「動物にふれあいながらエコを学べる」次世代型の動物園にリニューアルし、集客力アップにつなげる計画だ。

1980年5月の開園で施設の老朽化も進行。
エコ化は園内冷暖房施設の効率化を念頭にエネルギー利用の改善を兼ねて実施する。

本年度はカピバラ園の冬季限定の温水施設を灯油利用から太陽熱利用に切り替える。
南米原産のカピバラが暖を求めて「温泉」に浸かる姿は入園者に人気。
これを4キロワット時程度の太陽熱温水器で沸かし、エコ化をPRする。
そのほか、出入り口の照明をLED化する予定だ。

園のある東松山市内は、県が進めるエコタウン計画のエリア地域に指定されている。
今後、エコ化に向けた園内の詳細調査を行い、来年度以降は管理棟の屋根を活用した太陽光パネル発電やコアラ舎などのスマートハウス化、園内を走る蒸気機関車型バスの電動バス化などを検討していく。

また「動物園ならではの楽しいエコ学習」をコンセプトに、エコが学べる体験学習施設や環境展示施設の整備にも取り組む方針。

埼玉新聞より

投稿者 trim : 2012年09月13日 16:33