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2012年09月05日

響灘ビオトープ

北九州市は、若松区響町の廃棄物処分場跡地に自然発生的にできた国内最大級のビオトープ「響灘ビオトープ」を10月6日、正式にオープンさせる。

環境省が絶滅危惧種に指定しているチュウヒなどの野鳥やベッコウトンボなどの昆虫をはじめ500種以上の動植物が生息しており、自然への理解を深める場として期待されている。

ビオトープは「地域の野生生物の生息空間」を意味するドイツ語。
響灘ビオトープは、80~86年に産業廃棄物を埋め立てた後、跡地を放置した間に自然に出来上がった。


約41ヘクタールで、人工区画されたビオトープでは国内最大。
日本のビオトープの実験地とされる滋賀県長浜市の「早崎内湖(はやざきないこ)ビオトープ」(17ヘクタール)の約2.4倍になる。

響灘ビオトープでは、これまで絶滅危惧種のサンカノゴイやコアジサシ、ハヤブサなど237種の鳥類と、284種の植物、24種類のトンボやメダカが確認されている。

北九州市は2010年度から、月1回のエコツアーに限定して仮オープン。
その間に約4億円をかけ、展示室や講義室、トイレなどを備えるネイチャーセンター(約600平方メートル)▽トンボ池観察デッキ▽野鳥観察施設▽見晴らし台――などを整備してきた。

市は、5日開会の9月議会に提案する「市響灘ビオトープ条例」案で、動植物の捕獲や採集などの制限・禁止事項を定めた。
入園料は一般100円、小中生50円で、ネイチャーセンターへの入館は無料となっている。
【内田久光】

毎日新聞より

投稿者 trim : 2012年09月05日 16:06