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2012年08月01日
コンクリートがら再利用
災害廃棄物のコンクリートがらを骨材に使った再生コンクリートの試験製造が31日、岩手県山田町船越の災害廃棄物(がれき)仮置き場で公開された。
プラントを開発した総合建設業の奥村組(大阪市)は「コンクリートがらを再利用することで災害廃棄物の処理を促進できる」と国や県などに復旧工事への導入を提案する。
国土交通省や県、山田町、港湾土木業者ら約40人が参加した。
公開されたのは移動式の小型プラント(幅8.5メートル、奥行き3.5メートル、高さ4メートル)。コンクリートがらを上から投入して破砕機にかけて細かく砕き、自動計量の後、セメントや水と一緒に練り混ぜる。再生コンクリートを消波ブロックなどの型枠に入れて製造する作業が公開された。
同社によると、再生コンクリートは一定の強度があるほか、耐久性に問題はない。
プラントは、がらを骨材にすべてリサイクルでき、トラック1台で現場まで運べる利点がある。
がらに鉄筋が混じっていても磁選機で除去する。
製造能力は1時間4立方メートル。
コストは製造量にもよるが、1立方メートル1万5,000円程度としている。
がらは海水をかぶって塩分を含んでいるので鉄筋の入る構造物にはむかないが、鉄筋のない消波ブロックなどには適しているとい う。
見学会に立ち会った港湾土木会社の関係者は「狙いはいいが、製造能力が低いのが気になる。普及するかは国の考え方次第ではないか」と話した。
【鬼山親芳】
毎日新聞より
投稿者 trim : 2012年08月01日 16:24