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2012年07月27日
ロンドン五輪のエコ対策
ロンドンに集結したアスリートたちは19日間かけて“ゴールド”を競うが、競技場への電力供給で重視されたのは“グリーン”。
2005年にオリンピック 招致を勝ち取った当初から、イギリスは環境志向を運営方針の中核に掲げており、外部機関である「Commission for a Sustainable London 2012(CSL:持続可能な2012年ロンドン・オリンピック&パラリンピック競技大会を目指す委員会)」による監査も受け入れた。
CSLや多数の非公式監査機関は、イギリスの運営体制に満点評価を与えてはいない。
CSLは廃棄物を分別して適切にリサイクル・再利用する仕組みが整っていない点を問題視している。
企業スポンサーの影響力と役割に対する批判もある。
しかし運営側は、環境志向のオリンピックに向けた高いハードルのいくつかは越えてみせた。
安全と業務上の理由から、競技場に必要なエネルギーの約10%を風力タービンで補うプランは廃案になったが、ベロパークをはじめとする省エネルギー対策によって二酸化炭素排出量の削減目標は達成される見込みだ。
ベロパークは世界で最も速度が出やすい自転車競技用トラックと言われる。
くぼんだ屋根はポテトチップに似ているが、脂肪のような余分な要素は一切ない。
2006年の建設計画時のエネルギー効率基準を31%上回っているという。
ベロパークのような競技施設や公共輸送機関を重視した開催計画によって、運営側は持続可能性に関する高い評価を得た。
CSLが6月に発表した最終報告書では、「全体として大きな成果が上がった」と記されている。
さらに、「最も重要なのは、ロンドンオリンピックが契機となった環境志向の取り組みが将来にもわたって続くかどうかだろう」と、今後の動きにも注目している。
ナショナルジオグラフィックより
投稿者 trim : 2012年07月27日 10:31