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2012年07月22日

小田の浜に笑顔戻る

東日本大震災で大きなダメージを受けた浜に、歓声が戻った。

宮城県気仙沼市の離島・大島の「小田の浜」で21日、県内で唯一の海開きが行われた。

島民や関係者は「観光の島」大島の復活に期待を込め、震災からの復興を誓った。

小田の浜は環境省の「快水浴場百選」の特選にも選ばれている
震災前は年間約1万5,000人の海水浴客を集め、夏場の地域観光をリードしてきた。
島で民宿石田を営む村上満さん(63)は「今は復興工事関係の宿泊客のニーズがあるが、いつまで続くか分からない。震災で傷ついた観光業を復活させるためにも、小田の浜の再開はうれしい」と語った。

気仙沼観光コンベンション協会の加藤宣夫会長も「あの地獄の中で海を恨んだが、気仙沼市民は海と共に生きていかなければならない。海水浴場で子どもたちの歓声が生まれることを願っている」と述べた。

海水浴客も海開きを喜んだ。
気仙沼市舘山の主婦宮井志野さん(33)は息子2人を連れて訪れた。
「子どもが砂遊びをずっと楽しみにしていた。震災直後の惨状を考えると、1年でここまで回復するのはすごい」と驚いた。

この日は全国から約100人のボランティアが訪れ、カヌーやビーチフラッグスの体験教室を開いて盛り上げた。
取りまとめ役の鈴木一也さん(32)=神奈川県茅ケ崎市=は「子どもたちには海と触れ合い、元気いっぱい楽しんでほしい」と話した。

河北新報より

投稿者 trim : 2012年07月22日 17:51