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2012年07月15日
環境語るトンボたち
体長2センチから15センチまで、国内外のさまざまなトンボの標本や生態などを紹介する特別展「大空の覇者 ―大トンボ展―」が14日、小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で始まった。
同館の主催で、神奈川新聞社などの後援。11月4日まで。
7月28日~8月2日に同館で「2012国際トンボ学会議」が開かれるのに合わせ、トンボの面白さを知ってもらおうと企画された。
会場では日本のトンボ約200種のうちほとんどの標本と生態写真を展示。
海外の種も地域別に約600の標本が見られ、初公開のものもある。
県内コーナーに標本があるオオモノサシトンボは、1960年代に川崎市の等々力緑地の水辺で見つかって以来県内で確認されておらず、ホソミイトトンボはここ数年、温暖化の影響で県西部から生息域を広めているという。
同館は「環境変化のバロメーターとしても分かりやすい」と指摘する。
さらに、田植えの際に用いられる農薬がアカトンボの生態に致命的な打撃を与えていることや、アメリカザリガニといった外来種が、トンボを食べ尽くしてしまう事例なども紹介。
同館は「トンボは環境問題を考える上でもいい材料です」と話している。
また、日本で縁起がよいとされたトンボのデザインを用いた、武具や焼き物などの展示も楽しめる。
カナロコより
投稿者 trim : 2012年07月15日 13:34