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2012年06月24日

塩害農地野菜工場が完成

東日本大震災で被災した仙台市内の農家らが名取市の塩害農地に建設を進めていた通年型水耕栽培の野菜工場「なとりフードファクトリー」が完成し、現地で23日、式典が開かれた。

津波で浸水した同市植松豊田の水田約1万2,000平方メートルにハウス3棟を整備し、栽培面積は6,000平方メートル。震災がれきを再利用した長さ35メートルの架台を計90基設置した。

既にレタスやチンゲンサイ、ミズナなどの水耕栽培を始めている。


農業法人「さんいちファーム」が運営する。
同法人は社長を務める瀬戸誠一さん(62)=宮城野区岡田=ら被災した3農家と、環境コンサルタント会社「リサイクルワン」(東京)が設立。
従業員とパートを採用し、計8人で作業する。

大手外食チェーンや都内レストランなど約10社に出荷する予定で、売り上げは初年度が8,000万円、翌年度以降は1億2,000万円を目指す。

式典には関係者約40人が出席。
瀬戸さんは「震災の悲しみ、苦しみを乗り越え、復興の第一歩を踏み出せた。事業を成功させ、一人でも多くの農業後継者を育てたい」と意欲を語った。

河北新報より

投稿者 trim : 2012年06月24日 11:05