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2012年06月19日
食べられるメロンのカーテン
東日本大震災を受けた節電策として昨年、注目を集めた「緑のカーテン」をめぐり、今年は定番のゴーヤだけでなくミニメロンやパッションフルーツといった変わり種商品の売り上げが伸びている。
緑のカーテンは、壁面や窓ガラスにネットを張り、つる性の植物を絡ませてカーテンのように仕上げることで、猛暑を防ぐもの。葉が直射日光を遮り、室内温度を下げる効果があるとされ、生活の知恵として、昔ながらの方法でもあるが、節電の必要性が叫ばれるなか再び注目されている。
昨年は定番商品のゴーヤがよく売れたというが、種苗メーカー「サカタのタネ」(横浜市)によると、今年のゴーヤの売り上げは昨年比3%増とほぼ同じ。
一方で今年、新発売したミニメロン「ころたん」がよく売れているという。
一般のメロンとは異なり、約500グラム程度と軽いため、ネット栽培に向いているといい、味もさわやかで甘いという。
今年4月下旬に同社直営の園芸店に並べたところ、約千株が4時間で完売。
また、花を楽しめる品種も人気で、アサガオは2割増、ヒルガオの仲間のミナロバータは2.6倍の売り上げだという。
大阪府立花の文化園(大阪府河内長野市)の担当者によると、花も実も楽しめる「パッションフルーツ」がおすすめだという。
果実はジュースやジャムに利用でき「家庭で南国気分が味わえる」。
育て方などを指南する講習会を開いたところ、予想をはるかに上回る約100人が参加した。
サカタのタネの広報担当者は「昨年は定番のゴーヤを育てた人も多かったが、今年は、変わったものに挑戦したいと思う人が多いのでは」と分析する。
一方、同府大阪狭山市では緑のカーテンの取り組みを進めようと、市民にゴーヤの苗を無料配布。
7月からは緑のカーテンなどにまつわる川柳のコンテストも開催する予定だという。
吉田友好市長は「川柳好きが緑のカーテンに興味を持つといった相乗効果も期待したい」と話している。
産経新聞より
投稿者 trim : 2012年06月19日 16:36