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2012年06月13日
再生エネ活用模索
地域でのエネルギー自給体制を掲げて全国の中小企業家で結成した「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」(東京都)に京滋の経営者も参加し、地元で活動を広げつつある。
勉強会や議論を通じて再生可能エネルギー活用の在り方を模索し、大企業中心に経済界が原発再稼働を求める中で、中小企業の視点で対案を示そうとしている。
同ネットは3月に発足、全国の町工場や工務店、食品加工会社の経営者ら約450人が参加している。
食肉製造販売の千成亭(彦根市)の上田健一郎社長(50)は設立時から関わり、滋賀県の世話役を務める。
福島第1原発事故をきっかけに「食と同じようにエネルギーも地産地消にこしたことはない」と考え、日本商工会議所青年部の活動で知り合った鈴木悌介・同会議世話役代表の呼びかけに応じた。
滋賀県内の会員は約10人で、原発再稼働が問題となる中、初の地域企画として16日に彦根市で、再生可能エネルギー活用を進めるドイツのドキュメンタリー映画「第4の革命 エネルギー・デモクラシー」の上映会を催す。
今後、勉強会などを通じ、活動を具体化させるという。
京都府でも会員約10人が活動しており、世話役の一人の大村工務店(宮津市)の大村利和社長(50)は「核廃棄物は処理できる保障がない。地球環境の循環の中でエネルギーも考えるべき」と訴える。
大村さんは約10年前からペレットストーブ販売など木質バイオマス普及に取り組んできた。
「以前は変わり者だったが、今は周りの意識が変わってきている」と話し、地域での営業活動や所属する環境団体で情報発信するという。
全国で先進事例のデータベース化や節電ノウハウの情報交換も計画されている。
近畿地区の世話役代表で、大阪府高石市で建設業を営む小園浩幸さん(49)は「中小企業には知恵やものづくりの力がある。原発がなくてもエネルギー供給できる代替案を提唱したい」としている。
京都新聞より
投稿者 trim : 2012年06月13日 22:54