« 仮設住宅に「緑のカーテン」 | メイン | 箕面市の河川敷に「川床」 »

2012年05月08日

串本町潮岬の望楼の芝

和歌山県串本町潮岬、望楼の芝キャンプ場を4月28日~5月5日、1205人が利用した。

有料化以来4回目ののゴールデンウイーク(GW)を迎えたが、利用者は年々増加しており、ことしの期間中は昨年の932人を大きく上回った。

地元の住民らでつくる潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)は、芝の手入れやごみ拾いなどをして観光客を迎えている。

望楼の芝は約10万平方メートルあり、そのうち東側の一部区間を、環境省の許可を得てGWと夏休み期間(7月28日~8月17日)に1人600円でキャンプ場として開放している。

キャンプ場は以前は無料だったが、行楽シーズンのごみ処理やトイレの清掃で町に負担がかかることから、町が潮岬区や財産区と話し合い、2008年夏から利用者に清掃協力金を徴収することになった。

ことしのGWの利用者とテント数は、4月29日から5月2日までの4日間が悪天候のためいずれも昨年を下回ったが、天候が良かった4月28日と5月3~5日は昨年を大きく上回った。
ピークは3日で、利用者は443人(昨年323人)、テント数は141張り(同128張り)だった。
同じグループが複数のテントを張っても1人600円と比較的安価なことや、朝日と夕日が見られる上に芝やトイレなどの整備が行き届いていることが好評だったという。

管理運営委員会の会員は潮岬在住者で構成し、役員は田仲会長ら住民5人と町職員4人が務める。
作業員は芝刈りに10人、トイレ清掃とごみ拾いが2人ずつ、有料期間中の受け付けが6人。
作業員の平均年齢は70歳ぐらい。
作業員は2年に1回公募し、人数が多い場合は抽選して決めている。

いつでも気持ちよく芝生を利用してもらえるよう、年間を通じて管理している。
特に行楽客がキャンプ場を利用するGW前や夏休み期間前は重点的に芝の手入れをする。
その他、毎年1月に町を挙げたイベント「望楼の芝焼き」があるため、それに合わせて燃えやすいように10月から芝の長さを調節する。
初日の出を見物しに来る人らに駐車場として開放するため、年末にも芝の手入れをしている。

望楼の芝では金環食が観測できる21日、串本町観光協会が観測会を開く。そ
れに合わせ、管理運営委員会は20日から臨時にキャンプ場を開く。

田仲会長(75)は「望楼の芝は地元の宝だという意識を会員みんなが持っている。キャンプ場利用者はリピーターが多いのでうれしい。今の状態を何とかキープして、観光の手助けをして町の発展につなげたい」と話している。

紀伊民報より

投稿者 trim : 2012年05月08日 18:43