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2012年04月24日
雑木林や生態系保全
川崎市と同市内に主要事業所を展開する富士通は、市内緑地の保全管理に連携して取り組む。
情報通信技術(ICT)を活用した生物多様性保全へ向けた同社の施策の一環で、同市麻生区の特別緑地保全地区で27日から、7年計画で良好な里山の再生に着手する。
市建設緑政局と同社川崎工場の間で24日、恒久的な保全を図るため都市緑地法に基づき指定された「栗木山王山特別緑地保全地区」(約2.0ヘクタール)を対象に保全管理の覚書を結ぶ。
同地区の近くにはサッカーJ1・川崎フロンターレのグラウンドがあり、市の緑の基本計画で「多摩丘陵軸」に位置付けられている。
クヌギなどが生育する雑木林と竹林で構成されているが、現在は雑木林が利活用されておらず、保全管理が課題になっていた。
このため、市と同社が保全管理計画を策定。
同社社員がボランティア活動として、雑木林内に侵入した竹類の伐採、下草刈り、高木の剪定(せんてい)、萌芽(ほうが)更新などを実施。
加えて、同社が環境保全に役立てるために開発した独自のICTを活用し、生態系や生物生息の現状分析、評価、モニタリングなどにも取り組む。
保全管理活動は7年間を予定。
生物多様性の向上を進め、鳥類、昆虫類の移動の中継点として多摩丘陵の生態系ネットワークの構築を目指す。
市は「市と企業が協働し、企業の持つ独自技術やマンパワーを緑地保全に活用する先進的な取り組みになる」としている。
カナロコより
投稿者 trim : 2012年04月24日 18:49