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2012年04月04日

紙ごみからエタノールを抽出

紙ごみからバイオ燃料を製造する「都市油田発掘プロジェクト」に取り組む京都市と日立造船(大阪市)は、ごみ500キロから純度99・5%のエタノール35リットルの抽出に成功した。

6、7の2日間、中京区の二条城で抽出エタノールを使って発電機を動かし、発光ダイオード(LED)灯籠を点灯させる。

紙ごみの燃料化は、西京区の西部圧縮梱包施設に設けた試験設備を使い、3月から始めた。


初抽出されたエタノールの原料は、市内の小学校や大学から排出された古紙と一般家庭の生ごみを7対3の割合で混ぜた廃棄物。
酵素と酵母を加えた反応槽で5日間かけて糖化・発酵させた。

試験設備の設置費を除いた1リットルあたりの製造コストは約120円。
エタノールのエネルギー量はガソリンの3分の2程度とされるため、市販のガソリンに対抗するにはさらなるコストダウンが必要だが、「紙と生ごみの混合割合を精査したり酵母の改良を重ねることで、コストを下げることは十分可能」(市環境政策局)という。

同局施設整備課は「廃棄していた紙ごみを燃料に変えられることが実証できた。今後は発酵後の残りかすからもメタンガスを取り出す実験も行い、ごみのエネルギー化を進めたい」としている。

LED灯籠の点灯は6日午後5時~5時15分、7日午後6時半~7時半。
ガソリンを混ぜずにエタノールだけで発電機を動かす。

京都新聞より

投稿者 trim : 2012年04月04日 23:48