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2012年04月19日
「1,000万ドルの夜景」
「1千万ドル」と称される夜景をさらに魅力的にするため神戸市が今年度、まぶしすぎる屋外照明や派手な回転灯、けばけばしい商業看板などを規制するルールづくりに乗り出す。
街灯の発光ダイオード(LED)化など節電に取り組みつつ効果的なライトアップを演出する方針で、将来的には街並みにそぐわない照明の明るさや色味を景観条例で制限することも検討する。
市は「神戸の魅力を引き出すため市民や企業とも協力したい」としている。
景観に関する取り組みでは、京都市が平成19年の条例改正で、建物の高さを規制、点滅式看板を禁止している。
神戸市では夜間の照明を制限することで、街全体の夜景をデザインすることを目指す。
市が策定した「夜間景観形成実施計画」によると、三宮や元町の外国人旧居留地、神戸港など市内7
地区を、平成27年度までに重点的に整備。
地区ごとに「ほのかな光」「きらびやかな光」など、照明のコンセプトを設定し、雰囲気にそぐわない照明を抑制する。
今年度は、市役所前のフラワーロード約250メートル区間を整備。
既存の街路灯を撤去して、226基のLED照明に置き換え、街路樹や花壇、彫刻を効果的に照らしだす「光のミュージアム」を演出する。
市によると、LED化で約35%の節電効果があるといい、「デザインだけでなく、環境にも配慮したライトアップを目指す」(担当者)。
夜景の魅力アップを通して観光客の神戸宿泊を増やすことを検討してきた市の推進協議会会長で神戸大大学院工学研究科の三輪康一准教授は「夜景は暗闇と光のバランスが重要。エネルギーを浪費するようなまぶしい光を控えつつ、印象的なあかりをともすことで、魅力ある景観を形成することができる」としている。
産経新聞より
投稿者 trim : 2012年04月19日 15:48