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2012年03月22日

うまさの“守り神”に感謝

ワインの瓶に栓をするコルクを供養するワインコルク感謝祭(コルク供養)が21日、笛吹市一宮町一ノ宮の浅間神社(古屋真孝宮司)で開かれ、使用済みのコルク約1万5千個が境内でお焚き上げされた。

市内のワイナリー12社でつくる笛吹市ワイン会=会長・向山洋仁(ひろひと)矢作洋酒社長(59)=が主催し、出席した会員や関係者14人がワインの味をおいしく封じ込めてくれるコルクに深々と頭を下げ、労をねぎらった。

供養されたのは各ワイナリーが持ち寄ったものと、取引先の酒店、飲食店、市役所、市商工会など20カ所に設置した「コルク預かり箱」から回収したコルク。
神事の後、境内に置かれた鉄製の「お焚き上げ台」にコルクを入れ、着火した。

「ワイン文化の確立と大地の恵みへの感謝」の思いが込められた感謝祭は合併前の旧一宮町時代から続き、この日が11回目の開催
昨年が東日本大震災の影響で本殿での神事だけに縮小されたことから、ほぼ2年分のコルクが焚き上げられた。

向山会長は「平穏にブドウを収穫でき、ワインを造れるという当たり前のことがありがたい。おいしい味を守ってくれるコルクに感謝したい」と話し、将来は市外の関係団体などに呼びかけ、感謝祭に参加するワイナリーなどを増やしたい考えも示した。

コルクはポルトガル、スペインなど主に地中海沿岸部に生育するコルクガシからはがした樹皮が原料。

ワイン会によると、貯蔵や移送を可能としたことでコルクがワインの流通、普及に果たした役割は瓶とともに大きい。ただ、ワインの栓としてはリサイクルが利かず、一度しか使えないという。

産経新聞より

投稿者 trim : 2012年03月22日 11:46