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2012年03月01日

エコの本質は無駄の削減にあり

節電意識の高まりで、省電、節電をビジネスに生かそうという動きが増えてきている。

長野県に本社を置くアイゼットは、「電力半分大作戦」と銘打ち、電力の無駄使いを省くキャンペーンを展開中。
蛍光灯の光などを反射させる反射板の技術で、照明の実際的な明るさを倍増させ、節電へとつなげる。

大学の管理室、スーパーマーケット、携帯ショップの照明など、さまざまなシーンで、1本の蛍光灯で2倍の明るさを実現できるという反射板の技術を活用し、使用電力を削減している。

植林活動などエコ活動に熱心な作家のC・W・ニコルは
「エコノミーとエコロジーは、同じ"エコ"です。それは、生きるということです」
と述べている。
エコロジーの本質は、
「ロスを極限まで減らし、有効率をアップさせる」
ということにあるのではないか。
限られたエネルギーを、有効に使用する。
アイゼットの場合、無駄を省く過程を、技術力で補い、電力使用を抑制することに成功している。


エコは、さまざまな場所にあり、誰もが参加できるもの。
人力を節電、省エネに生かす動きも出ている。
2008年にエコ配という宅配便が登場。
電気自動車などを使い、CO2排出量を極力抑えながら、拠点の宅配所から届け先までを自転車で配達。
「ほぼ人力」とのうたい文句で、環境への配慮という付加価値を付けている。
安さも受けて、関東、関西を中心に利用者が増えている。

富山県にある創作機械工房ピッコロでは、スポーツやダイエットと発電、エンターテイメントと発電を組み合わせて、人力発電を行うユニークな試みをしている。
人力で発電自転車をこぎ、遊園地用のSLを走らせたり、フィットネス用の足こぎ自転車をこいで発電したり、人力自転車発電でイルミネーションを灯らせたり...。
遊園地などでイベントを行うなどユーモアのあるエコ啓蒙活動を行っている。

資源、エネルギーは有限であり、希少性のあるそれらをいかに有効に使うか、あるいは、いかに使わずに済ませるかが、エコノミーであり、エコロジーである。
手間や時間、労力はかかるが、人力を、もっと見直してもいいかもしれない。
【岩下昌弘】


NETIBNEWSより

投稿者 trim : 2012年03月01日 16:34