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2012年02月27日
「東京ゲートブリッジ」のテクノロジー
2012年2月12日に一般道として開通した「東京ゲートブリッジ」。
新しい形式の「トラス」が向かい合うデザインは、大型船や航空機が行き来する環境で、コンパクトに橋を支えるために考案されたという。
大きな橋は、橋自体の重さを支えられるよう、「吊り橋構造」や「トラス構造」をもっている。
トラスとは、三角形をつくるように材料を組むことで重さを支えるものをいう。
2012年2月12日に一般道として開通した「東京ゲートブリッジ」はトラス橋の一種で、東京湾の埋め立て地の南部に架けられている。
トラス橋にすることは、「大型船がくぐれるよう一部の橋脚の間隔を大きくとり、橋げたを高くすること」、「羽田空港を離発着する航空機の障害にならないよう橋全体を低くすること」という二つの条件から決まった。
瀬戸大橋のように高い柱を立て、ケーブルをはる吊り橋にすると、柱が高度制限をこえてしまうのだ。
また、東京港は地盤が弱いため、橋自体が軽いほどよい。
東京ゲートブリッジの橋げたは、コンクリートよりも軽い金属製だ。
さらに、トラスをボルトでとめるかわりに溶接してとめることや、床板と道路を一体化することなどにより、全体を約10パーセント軽量化した。
また、トラスの一部を道路の下に置く「上路構造」にすることで、コンクリート製の重い主橋脚が小さくなり、橋の安定化・軽量化につながった。
大地震対策にも先端技術が取り入れられた。
主橋脚とトラスの間には、2種類の特殊なゴムからなる免震機構がそなえられ、耐震性が向上した。
また、橋の各部にはセンサーがそなえられており、橋にどんな力が加わっているかを監視している。
これにより、内部で小さなひびが生じた可能性がある場所の安全性を調べることができるという。
■ 東京ゲートブリッジの主要データ
区間 ……… 中央防波堤外側埋立地~江東区若洲間
橋の全長 …………………………………… 2.6km
橋の重量 ………………………… 約3万6000トン
主橋梁部の全長 …………………………… 760m
主橋梁部の重量 ………………………… 約2万トン
高さ ………………… 87.8m(25階建てビル相当)
主橋梁部の形式 …… 連続ボックストラス複合構造
通行料 ………………………………………… 無料
船・車・飛行機が立体交差する最新の橋
Newtonより
投稿者 trim : 2012年02月27日 13:51