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2012年02月16日

地域を元気にする人材育成

「地域を元気にする」人材を育てる組織が、福知山市西小谷ケ丘の成美大学内に事務所を構えている。

一般財団法人地域公共人材開発機構の京都北部オフィス。

地域や企業、自治体と大学の橋渡しもしていて、いくつかのプロジェクトが動き出している。

大学との橋渡しは、地域の課題解決の方法を大学と一緒に調べてみたい、新しい部品のアイデアを思いついたので大学と共同研究したい―といった要望を受け、府内の大学との間を取り持つもの。

昨年は宮津市と観光関係者の依頼を受けて、車いすの人も楽しめるバリアフリー観光の調査をした。
いまモニターコースを作っている。
公共機関からの依頼を受け、舞鶴・綾部・福知山市の広域消費者動向調査をする計画もあり、準備を進めているところだ。

大学側からも、例えば京都大学からは、電動アシスト自転車に乗って、太陽光発電などエコな充電スポットで充電しながら府北部を回る「エコ観光」ができないかと、府北部で協力できる地域などパートナー探しを求められている。

機構はこうした産官学連携のほか、地域を元気にする「公共人材」の育成も、大きな活動の柱に据える。

公共人材の分かりやすい例は、まちおこしなど地域活性化に取り組む人だが、就農して地域に溶け込もうとしている人も、公共人材だという。

京都北部オフィスでは、公共人材を掘り起こし、育てていくため府の委託を受け「地域コトおこし」実践者講座を昨年から開講。
受講者の中で意気投合した人たちが地域活性化グループ「丹波みわ・コトおこし協議会」を結成し、3月18日に福知山市三和町千束の市役所三和支所前で軽トラ市を開くことになった。

講座は引き続き開講中で、今月26日には午後1時から成美大で第3回講演会を開く。
講師に、福井県鯖江市で大学生たちと一緒に、農山村の自然や産業、生活を生かしたアート活動をしている河和田アートキャンプ総合プロデューサーの片木孝治さん(京都精華大学デザイン学部准教授)を迎える。
だれでも受講でき、申し込み不要で、無料。

両丹日日新聞より

投稿者 trim : 2012年02月16日 18:00