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2012年02月15日
日光をエコ観光都市に
日光市が環境に優しい電気自動車(EV)の普及に力を入れている。同市今市の「今市宿市縁ひろば」など3カ所で14日、EV用急速充電器が利用可能となった。
急速充電器の設置数は県内で最多となり、斎藤文夫市長は「県内で最も充実した設備。
電気自動車でも安心して観光を楽しんでもらえる」と“EVタウン日光”をアピールした。
今回、急速充電器が設置されたのは同ひろばと、日光御幸町第2駐車場(同市御幸町)、湯の郷湯西川観光センター(同市西川)の計3カ所。
市内にはすでに自動車販売店とガソリンスタンドの2カ所にあり、4月には県が同市中宮祠の県湖畔第1駐車場に設置する予定。
県内21カ所のうち、6カ所が同市に設置されることになる。
同市でEV用急速充電器の設置が急速に進む背景には、県の「レイル&EV観光モデル事業」がある。
日光などは夏休みや紅葉シーズンに交通渋滞が起き、環境への悪影響が指摘されているため、県外などから主要駅まで電車で来てもらい、そこからEVタクシーなどで観光してもらう“エコツアー”を定着させようという試みだ。
県は日光と那須地域で24年度から自治体や旅行会社などと協力してエコツアーを本格試行する。
県地球温暖化対策課は「自然を楽しむハイキング客も多い中で、エンジン音が少しでも減ればイメージアップにもつながる」としている。
同市も、EV用急速充電器が市内6カ所に設置されることで、「EVで市内を回れる最低限の設備は整う」(環境課)と強調。
平成24年度予算案に日光EV・PHV(プラグインハイブリッド車)のまち推進事業費として約770万円を計上した。急速充電器を設置する旅館や観光施設への補助金などに充て、エコツアーの浸透を図りたい考えだ。
ただ、EVをめぐっては、東日本大震災後のガソリン不足などを受け普及に期待する向きもあるが、福島第1原発事故による電力不足などで懐疑的な見方も広がる。
それだけに、日光のEVタウンづくりが定着するか注目される。
【野々山暢】
産経新聞より
投稿者 trim : 2012年02月15日 15:10