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2012年01月19日
宮古島エコハウス
宮古島市で見学、体験宿泊施設として活用されているエコハウス2棟への関心が高まりをみせている。
地域に合わせる形で市街地型と郊外型の2種類あり、風や太陽など自然エネルギーを生かす工法が特徴。
冷房機など空調設備はない。
市街地型は日常の省エネ生活の参考になるとして見学者が多く、農家住宅をイメージした郊外型は昔ながらの暮らしを通した環境負荷軽減の体験を希望する声があり、宿泊者数が大きく伸びている。
同取り組みは環境省の「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」で、県内で唯一選ばれた。
市街地型、郊外型とも太陽熱温水器を使用し、全室に発光ダイオード(LED)電球を導入した。
風通りを最大限に意識した設計になっている。
市街地型は屋上の断熱ブロックの表面に炭酸カルシウムを施工し、直射日光を15度ほど抑える効果がある。
同市エコアイランド推進課は「空調や照明系だけでも年間4.23トンの二酸化炭素(CO2)削減が可能と試算できる」と説明する。
同課は「市街地型は新築の参考にしたいという住民の問い合わせが多く、郊外型は建築関連の専門家を目指す若者らの利用があり、伝統的な家屋とエコの連動に関心があるようだ」と話した。
エコハウスに関する国の関係者や識者らも見学に訪れ、風を取り入れた環境に興味を示し、「全国一律の建築基準ではなく、各地域に反映した施工が好ましいだろう」と、地域ごとの省エネ住宅基準について言及したという。
同事業は家庭でのCO2排出の抑制を目指し、環境共生型のモデル住宅の普及を図ることが目的。
2010年度から取り組まれている。
宮古島市の事業は見学、体験宿泊は地域住民が対象。
活用実績は2011年11月末現在で、市街地型が見学770人、宿泊61人、郊外型は見学150人、宿泊165人。
市街地型は見学で、郊外型は宿泊のニーズが高まっている。
琉球新報より
投稿者 trim : 2012年01月19日 15:35