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2012年01月02日
洋上風力発電
海に囲まれた日本に適した有力な代替エネルギーとして、洋上風力発電が注目されている。
政府が福島県沖で実証試験を行う方針を固め、2011年度第3次補正予算で調査費などに約125億円を計上した。
2012年7月から施行される再生可能エネルギーの買い取り制度も追い風に、関連各社は開発技術の確立や量産体制の構築を急いでいる。
資源エネルギー庁によると、海上に浮かべる浮体式の風車6基を2014年度から2年間稼働させて発電状況などを実証。
出力1万2千~1万5千キロワットから始め、将来は原発1基分に相当する出力100万キロワットを目指す。
事業化すれば、浮体式では世界初の大規模洋上風力発電所となる。
風力発電関連各社は既に洋上風車の開発競争を始めている。
電源開発(Jパワー)は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、北九州市の沖合で洋上風力発電の実証実験をスタート。
2012年度中に出力2千キロワットの洋上風車を設置し、実証と環境への影響を調べる。
東京電力もNEDOと共同で2012年夏に2,400キロワットの三菱重工業製風車を千葉・銚子の3キロ沖に設置して実証試験を行う方針。
日立は風力発電用発電機の生産能力の増強に着手。
三井造船は洋上風車を視野に入れた保守サービス分野に進出した。
IHIや富士重工業、清水建設なども風力発電システムの開発に力を入れる。
各社が洋上風力発電に注目するのは福島県沖の構想だけではない。
2012年7月に再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まれば、電力供給能力が高い洋上風車の市場拡大が確実とみているためだ。
カナロコより
投稿者 trim : 2012年01月02日 14:45