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2012年01月04日
コウノトリ関東の空へ
国の天然記念物コウノトリの野生復帰を目指し、千葉県野田市が関東地方で初めてとなる放鳥の準備を進めている。
繁殖に先進的に取り組む兵庫県豊岡市に協力を求め、つがいを借り受けるなどして今年秋から飼育を始める方針。
野田市によると、市南部に広がる約4ヘクタールの湿地に飼育施設を整備して繁殖を進め、10年後に野生化を目指す。
周囲には減農薬の市民農園や耕作放棄地が広がり、餌となるカエルやドジョウも確保できるという。
野田市は2006年、野生動植物の生育環境を保全するためにの条例を制定。
2010年7月には、茨城、千葉、埼玉、栃木各県の29市町村でつくる「コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム」を設立し、コウノトリ放鳥計画の先行モデル地区に指定された。
日本の野生のコウノトリは1971年に絶滅。
日本生態系協会によると、関東地方の野生種は1890年代までに絶滅したとされる。
野田市の担当者は「コウノトリは田んぼの食物連鎖の頂点。自然再生のシンボルにしたい」と期待している。
日本経済新聞より
投稿者 trim : 2012年01月04日 11:25