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2011年11月03日
沿岸にあすから施肥
男鹿の海に海藻を育てて「海の森」をつくり、自然環境の改善と漁業振興につなげるプロジェクトを、男鹿市やNPO海の森づくり推進協会(代表理事=松田恵明・鹿児島大名誉教授)などで作る「男鹿の海 森づくり推進協議会」が始める。
4日から海藻用の肥料を男鹿市沿岸6カ所に施して生育ぶりを調査したり、コンブを養殖して商品化を目指す。
協議会には同市とNPOのほか、男鹿海洋高校▽漁業関係者による「綺麗(きれい)な海と資源を育む会」▽男鹿森林組合▽佐藤建設工業▽オガグリーンテック▽イーアキタネット▽北都銀行男鹿支店▽フィデア総合研究所--なども参加。
産官学協働で事業を進める。
海洋施肥は、硫酸鉄などを含むペレット状のものを計5トン、袋に入れて沈める。
一度施肥すると5年間持つという。
12月には地元の漁師と協力し、コンブの種を付けた糸300メートル分を使って養殖を始める。
松田さんは「今の男鹿の海は磯焼けが多くハタハタの漁獲高が下がるなど、魚が寄りつかなくなっている。施肥すれば来春にも藻場が回復するなどの効果がみられるだろう」と話し、「漁業が生産(1次産業)だけではなく、加工(2次産業)や流通(3次産業)とも結びつく『6次産業化』を目指し、雇用創出や経済活性化につなげていきたい」と意気込みを語る。
プロジェクトは県の「新しい公共の場づくり」モデル事業の一環。
事業費は来年度までの2年間で計約999万円。
【小林洋子】
毎日新聞より
投稿者 trim : 2011年11月03日 15:16