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2011年09月26日
家庭の廃食用油を再資源化
仙台市は10月、家庭から出る使用済み天ぷら油などの食用油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)に再資源化するモデル事業に乗り出す。
名付けて「油終(ゆうしゅう)の美」プロジェクト。
BDFに精製してごみ収集車などの燃料として使用するとともに、廃食用油の排出量や品質などについて調査を行い、事業の拡大を図っていく。
モデル事業開始日は3日。
みやぎ生協の桜ケ丘店(青葉区)、榴岡店(宮城野区)、高砂駅前店(同)に専用の回収ボックスを設け、各店舗の営業時間内に受け付ける。
回収するのはサラダ油、ごま油、オリーブオイルなど、液状の植物油。
油かすなどを取り除いた上で、ラベルをはがした500㍉㍑のペットボトルに詰めて出してもらう。
凝固剤で固めた油やラードなどの動物性油、マーガリンなど常温で固体の油脂、食用以外の油、汚れのひどい油は回収しない。
市内にある資源化業者の仙台清掃公社、鈴木工業がペットボトルごと店舗から回収し、BDFに精製。
各事業所が所有する車両などに利用する。
市はモデル事業を2年程度、継続する方針。
1店舗当たりの回収量を月100㍑と見込み、事業所の収集態勢や精製能力などを見極めながら、回収拠点を増やしていく考えだ。
市ごみ減量推進課によると、食用油のリサイクル事業は、宮城県内では名取市や大崎市、富谷町などで実施している。
同課は「BDFは二酸化炭素の排出量を削減できるほか、排ガス中の黒煙や硫黄酸化物を減らすことができる環境に優しい燃料だ」として、協力を呼び掛けている。
河北新報より
投稿者 trim : 2011年09月26日 15:38