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2011年09月13日
塩害畑に復興キャベツ
東日本大震災の津波で浸水した農地の早期再生を通じて被災農家を支援しようと、仙台市太白区四郎丸の畑で、「復興キャベツプロジェクト」が始まった。
岩沼市の塩害農地で「復興トマト」を栽培した東京都のNPO法人などによる農地再生プロジェクトの第2弾。
11日には、ボランティア約30人が参加し、キャベツの苗を植え付けた。
プロジェクトに取り組むのは、NPO法人「農商工連携サポートセンター」(東京都)と、野菜の宅配サービスなどを行う「ふるさとファーム」(仙台市太白区)。
作付けしたのは、名取川河川敷にある地元農家伊深勝行さん(67)の畑8アール。
岩沼市で復興トマトを栽培したときと同様に、土に特殊なバクテリアを交ぜて塩分濃度を下げ、栽培環境を整えた。
11日は、東京などから訪れたボランティアが約3,500株の苗を丁寧に植えていった。
伊深さんは「みなさんの協力はありがたい。表土も流されてしまったが、何とか成功させたい」と栽培に意欲を見せた。
農地には、温度や塩分濃度がリアルタイムで計測できるモニターも設置。
得られたデータは、ほかの農家などにも提供していくという。
キャベツの収穫は12月で、一般販売も予定している。
ふるさとファームの田崎文行社長(59)は「農業分野の復興の遅れに苦しんでいる農家もいる。被災農地の再生を広げていきたい」と話している。
河北新報より
投稿者 trim : 2011年09月13日 18:18