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2011年07月01日
節電アノ手コノ手
電力不足に備え、関西電力が要請する平日の「15%節電」(午前9時~午後8時、9月22日まで)が1日スタートする。
工場の夜間操業や休日の変更、サマータイム(夏時間)制度の導入など県内企業はアノ手コノ手で節電に乗り出すが、すでにかなりの省エネ活動が進んでいるだけに15%のハードルは低くない。
それでも「できることをやってチャレンジしたい」と“我慢の夏”に知恵をしぼっている。
貨幣処理機大手のグローリーは4日から、本社工場(姫路市)内の板金工場と機械工場を、1週間ごとに交代で夜間操業に切り替える。
通常の午前8時半~午後5時15分が、夜間操業にあたる週は午後8時半~翌日午前5時15分になる。「繁忙期に夜間も操業したことはあるが、節電目的で夜間にシフトするのは初めて」という。
9月22日まで実施する。
9月末まで休日を変更するのは車載用AV(音響・映像)機器メーカーの富士通テン。
主要グループ会社とも休日を「土日」から「木金」にする。
本社では「室温の上昇を抑えるため窓に断熱フィルムを張ることを検討中」という。
川崎重工業は各工場に設置している自家発電設備を有効活用するほか、消費電力の大きい生産設備の稼働時間が重ならないよう調整するなどして「グループ全体で15%カットに挑む」。
神戸本社で初めて7月に4日間の「特別電力休暇」を設けて、10月以降にその分の出勤日をつくる。
神戸製鋼所も神戸、加古川の両製鉄所に設置している自家発電設備をフル活用して消費電力のカットに取り組むほか、本社では照明やエレベーターを間引き運転する。
ネスレ日本は9月末まで“ノー残業”を推進し、本社では毎日午後7時にフロアを消灯。
ただ、午後9時まで使える会議室を用意して必要な残業はそこでする。
「節電を働き方を変えるチャンスにしたい」としており、仕事の効率を上げるため、節電対策の筆頭項目にあがる室温の高め設定はあえてしない。
給湯機器メーカーのノーリツは本社で空調や照明を見直し、ノー残業デーを増やすほか、工場では自動販売機の一定時間の停止、会議は食堂や喫茶室を利用するなど、小さな対策の積み重ねを大切にする。
同社は環境先進企業として環境省が認定するエコ・ファースト企業でもあり、「工場での15%カットはなんとか実現したい」と話す。
バンドー化学は9月30日まで、三ツ星ベルトは10月31日まで、みなと銀行は8月の1カ月間、サマータイムを導入、始業・就業時刻を通常より30分早める。
産経新聞より
投稿者 trim : 2011年07月01日 13:26