« ごみ分別収集の秦野市 | メイン | 「環境こだわり農業」 »

2011年06月29日

屋根に芝生 エアコンいらず?

南アルプス市の山梨県木材協会木の国サイトで、4月に展示ログハウスに施工した「屋根緑化」の太陽熱遮断効果に関する中間報告をまとめた。

屋上緑化方法を住宅用屋根型に改良して軽量土を詰めたポリエステル製チューブの上に芝生を敷き、夏の室温を低く保とうという実験はエアコンに頼らない新たな猛暑対策を実証した。

実験に使われているのは、6畳タイプと4畳タイプのログハウス。

4月に6畳タイプのトタンふき屋根上に埼玉県の屋上緑化施工会社が取り付けた。

5月下旬に芝生が軽量土に根付き、室温効果データを取ってきた。


木の国サイトのデータによると、屋根緑化を施したログハウスと屋根緑化なしのログハウスの室温の差が如実に現れたのは6月4日(晴れ)。

午前9時の段階で、屋根緑化なしタイプは室温がすでに23.5度となっていたが、屋根緑化タイプは19.5度。

この日最高気温(31.0度)を記録した午後2時になると、屋根緑化なしタイプは32.0度まで室温が上昇したのに屋根緑化タイプは25.5度。

実験は外気熱とのまざりを防ぐため窓を閉め切った状態で続けられ、翌5日の天気は曇りだったが、午前11時には外気温が29.0度まで上昇。
屋根緑化なしタイプの室温が27.5度だったのに対して屋根緑化タイプは22・.5度だった。

実験では湿度も計測した。
外部の平均湿度が63.5%だったが、ログハウス内は平均50.3%。
木材が湿度を吸収している様子がわかる。

家具製作技能士らによると、木材の表面をコーティングすると湿気の吸収率が落ちてしまうが、木材に染みこむタイプの塗料を使った木質内装なら室内湿度を低下させる効果は大きいという。

日本の夏のむしむし感を和らげる木造住宅に室温上昇を抑えてくれる屋根緑化を加えると、エアコンの使用頻度が下がり、省エネ暮らしができると木の国サイトではPRする。

産経新聞より

投稿者 trim : 2011年06月29日 16:30