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2011年06月04日
発電するオルゴール
国内で唯一のオルゴール・ムーブメント(機械部分)メーカー「日本電産サンキョーオルゴール」(原村、八幡明宏社長)は、ぜんまいの力を利用して発電し、発光ダイオード(LED)を点灯させる世界初の新製品を開発した。
オルゴールの優しく透明な音色に、ファンタジックな光の演出を加え、癒やしの効果を増したエコなオルゴールとして、今月末から国内外のオルゴールメーカー向けに量産を開始する。
今回新しく開発した発電オルゴール「GENEGOL(ジェネゴール)」は、数色のLEDがオルゴールの音色とともに点滅する光ドームタイプの製品から生まれた。
これまでLEDは電池を使って光らせていたが、「GENEGOL」はムーブメントそのものに発電装置を組み込んだのが特徴だ。
3年前から県工業技術総合センター環境・情報技術部門(松本市)の支援を受けて発電部分の開発に着手した。
心臓部の発電装置は磁石とコイルからなり、ワンチップマイコンで演奏のスピードを決めるぜんまいの回転制御を行う。
今回、量産するのは最もポピュラーな振動板が18弁タイプのムーブメント。
出力できる電力は15㍉㍗で演奏と発光時間は約2分間。
ピンが植えられたドラム部分を替えることでさまざまな曲が演奏でき、マイコンのソフトウエアを変更することでLEDの光り方を演出できるほか、オルゴールの演奏スピードを変えることも可能だ。
また、LEDを点灯させるだけでなく、液晶を表示させたり効果音を鳴らすこともできるという。
販売目標は初年度5,000台、平成25年度以降は年間20万台。
同社は発電の原理を理解するための学校教材、より強力なぜんまいを利用した災害時などの緊急用照明としての需要も見込んでいるという。
産経新聞より
投稿者 trim : 2011年06月04日 22:20