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2011年06月03日
独自技術生かし農業参入
ものづくりを得意とする中小企業が農業に参入する動きが目立っている。
独自技術を応用して生産システムなどを開発。
人手不足や低収益に悩む農業現場からのニーズも高いという。
医療向け素材開発のメビオール(平塚市)は本年度から農業分野に本格参入した。
水たまりに張った特殊フィルムでトマトなどを栽培する「アイメック技術」を農家に販売している。
早稲田大学発のベンチャー企業。
再生医療に使われる人工膜の実用化を進めるが、認可に時間がかかるため農業分野に注目した。
人工膜の技術を応用。
特殊フィルムを土壌の代わりに使うことで作物の吸水効率を高めたという。
吉岡浩副社長は「必要以上に水を与えずに済むので、コスト削減にもつながる。用途も広い」と自信を示す。
高電圧の電源装置を手掛けるグリーンテクノ(川崎市高津区)は、電気刺激を与えてキノコ類の生産量を増やす装置「らいぞう」を4月に発売した。
「人工雷でシイタケを増産したい」と製作を依頼されたのがきっかけ。
大学の研究機関と実験を進めるうち、装置を使えば1~3割の増産につながることが分かった。
2年がかりで製品化した。
全国の農家から月10件のペースで問い合わせが寄せられ、うち半分は成約しているという。
田中實社長は「ニッチな分野だけに競合製品が出ていない。会社の新たな収益源になる」と期待する。
カナロコより
投稿者 trim : 2011年06月03日 20:58