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2011年05月31日

がまんやムリは禁物

こまめに灯りを消したり、使っていない時はコンセントを抜く――節電意識は高まっているが、意外な落とし穴もある。

コンセントを抜いて待機電力を抑えるというのは、基本のように思われるが、最近の薄型TVなどは待機電力が小さく、コンセントを抜くと再度接続する際に番組情報の再取得などで、余計な電力消費に繋がることも。

またエアコンなどはこまめに切るより、設定温度を控えて「省エネモード」で使用する方が、より節電効果があるという。

生活の中で消費電力を抑える方法はさまざま。
今回の「節電ムード」のなかでは、エアコンと冷蔵庫に注目が集まっているが、電気を使うのは洗濯機も同様。

しかも、洗濯には節電だけでなく、節水も節電に繋がるポイントがある。
節約アドバイザーの和田由貴さんに洗濯の節約ポイントを聞いた。

「水も送水や下水処理などに大きな電力を必要としていますので、節水をすることは間接的にも節電につながっています。節水効果が大きいことは節電への大きな貢献です」

花王から2009年8月に発売された『アタックNeo』は、「すすぎ1回」をキャッチフレーズに、家事の時短や節電・節水のエコ洗剤として人気の商品だ。

こうした洗剤の使用ですすぎ回数を減らすと、節水効果のほか全自動洗濯機の場合1回で、タテ型なら9~20kWh、ドラム式で15~30kWhの節電になる。

毎日どころか1日に2度も3度も洗濯機を回す家庭はもちろん、こうした積み重ねは大きい。
東京電力管内の全世帯が「すすぎ1回」洗濯を実践すると、1か月で約42万kWhの節電になるという試算もあるほど。

「省エネ家電に買い替えるような、ハード面の対応も重要ですが、使用する洗剤といったソフト部分でも、大きな節電効果が得られます。これからの季節、エアコンを使わずにがまんするというような節電は、精神的にも、身体的にも負担が大きいのでおすすめできません。節電は継続が重要です。無理をするとストレスがかかり、長続きしません」(前出・和田さん)

ムリながまんでスイッチを切る前に、それぞれの家電特性に合わせた“仕分け節電”を実践することが、効果的で、賢い、快適な節電スタイルなのだ。

NEWS ポストセブンより

投稿者 trim : 2011年05月31日 18:42