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2011年05月26日

「ビズポロ」人気

福島第1原発の事故による節電対策の一つとして、クールビズの強化が打ち出されている。

今年は、仕事着に使えるように工夫されたポロシャツ「ビズポロ」が人気だ。

紳士服量販店などが相次いで発売しているほか、以前からビズポロを扱っていたメーカーの商品も例年を大きく上回る売れ行きをみせている。

本格的な暑さの到来を前に商戦は過熱している。

「涼しさだけでなく、ファッション性も求めている。カジュアルからビジネスへの提案です」。

12日から、全国の「コナカ」と「フタタ」でポロシャツ素材を使用した「BIZ POLO」(4,980円)を発売したコナカ(横浜市戸塚区)のカジュアル衣料担当、斉藤英夫さんはこう話す。

素材はポロシャツと同じ綿・ポリエステルだが、台襟を採用し、ボタンもシャツの下まで付いている。
一見したところ、ワイシャツそのものだ。
ビジネスに向いているワイシャツと着心地の良いポロシャツという双方の機能を持ち合わせた商品で、カジュアルなポロシャツに抵抗がある人も問題なく着られそうだ。


AOKIホールディングス(東京都港区)は6月上旬、全国の「AOKI」で、「BIZニットシャツ」(4,990円)を発売する。

「ポロシャツのような感覚で素肌に着用できる素材で、ジャケットのインナーなどとして合わせられるアイテムが欲しい」という要望に対応したという。
この商品もスタイリッシュな印象を打ち出しており、ノーネクタイでもだらしなく見えないことに配慮しているのが特徴だ。


スポーツ用品メーカーも今年からビズポロの販売に乗り出した。

「スーパースポーツゼビオ」や「ヴィクトリア」を展開するゼビオ(福島県郡山市)は4月末、ビジネス用のポロシャツを発売。
見た目はワイシャツに見えるつくりながら、スポーツウエアで培った技術を生かし、吸汗・速乾性に優れている機能性が最大の売りだ。
既に増産が決まるほどの人気という。

数年前からビズポロを販売してきたメーカーの商品も前年に比べ、売れ行きを伸ばしている。

平成18年からテスト販売を始め、ビズポロの火付け役となったラコステの「ビズポロ」(13,650~16,800円)は前年に比べ、2割ほど売り上げが伸びている。
職場はもちろん、カジュアルにも対応できるよう、上からかぶるプルオーバータイプの商品もある。
日本国内での生産にこだわるなど、ビズポロの先駆者として品質の高さをうたっている。


メーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)の「メンズニットシャツ」(6,195円)も高品質が売りだ。
使用する糸の品質にこだわり、生産もドレスシャツの工場に依頼。
見た目はまるでドレスシャツという仕上がりになっている。
前年の約3倍を生産しているが、生産が追い付かないほどの人気という。


平成17年からクールビズを提唱している環境省は今年、さらに徹底化を図る「スーパークールビズ」を打ち出した。

節電が必要とされるための措置で、クールビズが本格的に実施される6月からは普及啓発をさらに強化していく方針だ。

具体的には、服装面ではさらなる軽装の奨励として、かりゆしやポロシャツ、Tシャツの活用を挙げている。
さらに、勤務時間を朝型に変えたり、残業をなるべく禁止にするなど、ライフスタイルの見直しも訴えている。
【森本昌彦】

産経新聞より

投稿者 trim : 2011年05月26日 14:10