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2011年05月24日

県産ラム「コルコル」

サトウキビを原料にしたお酒、ラム酒を造って販売するグレイスラム(南大東村、金城祐子社長)は23日までに、フランスのホテルやレストラン向けに約千本を出荷した。

これまで展示会用に少ない量を出荷したことはあったが、本格的に海外に出荷するのは今回が初めて。

出荷した商品は、南大東島で栽培されたサトウキビの搾り汁を使った「CORCOR(コルコル)アグリコール」と、サトウキビから砂糖を作る時に出る糖蜜を主な原料とする「CORCOR(コルコル)」の2種類。

グレイスラムは2004年に設立された会社で、南大東島の工場では、1カ月に最大で8,000本のラム酒を造ることができる。

フランス向けの商品は、東日本大震災が起きるすぐ前に南大東島から出荷されたが、東京での計画停電やガソリン不足などでトラック輸送ができず、国内で足止めされていた。

また、原子力発電所事故の影響でフランスの取引先からラム酒の安全性を証明する文書の提出も求められていた。

今月12日に無事に相手先にラム酒が届いた。


金城社長は「国内ではラム酒を飲む人がなかなか増えないので、これからは海外の飲む人が多い地域で販売していきたい」と話した。
今後、イギリスにある取引先の店に「コルコル」を出し、その後にヨーロッパ全体で売り出したい考えだ。
【梅田正覚】

琉球新報より

投稿者 trim : 2011年05月24日 18:30