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2011年05月14日
川崎バイオマス発電所
東日本大震災後の電力不足を受けて、「川崎バイオマス発電所」(川崎市川崎区扇町)がフル稼働している。
今年2月に運転を開始したばかりだが、同社の担当者は「復興に役立ててうれしい」と話している。
バイオマス発電所としては国内最大で、隣接する施設で作られた木質チップを燃やして、一般家庭約40,000戸分の使用量に相当する33,000㌔㍗を発電。
チップは、首都圏で出た建築廃材の木材をリサイクルしたもので、二酸化炭素(CO2)の排出を年間12万㌧削減することができるという。
震災以前は電力卸会社を通じて契約する工場やスーパーマーケットなどが必要とする分だけを発電していたが、現在はフル稼働で東京電力にも電気を提供している。
川崎市が被災地からがれきを受け入れることを表明しているとあって、廃材を発電に役立てないかという声も上がっているが、担当者は「塩水をかぶった木材を燃やすと塩酸ガスが発生しうるので、利用は難しいだろう」と説明している。
【高橋直純】
毎日新聞より
投稿者 trim : 2011年05月14日 18:39