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2011年04月06日

震災影響企業の資金繰り支援

神奈川県内を主要営業基盤とする地域金融機関が、東日本大震災の影響を受けた県内企業の資金繰り支援に本腰を入れる。

被災設備の復旧や、消費冷え込みに伴う減収を受けた運転資金などの需要が盛り上がっており、今月中旬から融資要請が本格化する見通しだ。

ただ計画停電や自粛ムードによる客足鈍化など間接影響が深刻な業種では、問題が長引けば資金繰り悪化が拡大しかねないとの懸念も出ている。


横浜銀行は震災の影響を受けた企業に対する支援融資新設の検討に入った。
当座預金を通じた残高を超える融資(当座貸越)に関する相談もある。
日本政策金融公庫横浜支店(中小企業事業)では東北に拠点を持つ取引先企業が直接被害を受けており、設備復旧の融資要請が出ている。

横浜信用金庫では東北に製造業、卸売業などが進出しており、設備復旧などに充てる資金の融資要請が出ている。
さがみ信用金庫では県西部の宿泊業が苦戦。
いずれも県や自治体が整備した公的制度融資を活用するなどして資金需要に対応する方針だ。


中小企業融資をめぐっては、信用力を補完する緊急保証制度が3月で打ち切られる予定だったが、震災を受けて政府が半年間の延長を決めた。
横浜市信用保証協会は窓口時間を延長して相談に応じている。

だが期限切れが迫った昨年度末に各金融機関が最後の利用を促してきた経緯があるため、8千万円の保証枠を既に使い切っている取引先企業が少なくない。
「柔軟性を持った資金繰り対策が必要」(東京商工リサーチ横浜支店)との声が出ている。

カナロコより

投稿者 trim : 2011年04月06日 12:28