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2011年04月30日

石川漁港で109㌢

琉球大理学部の中村衛准教授(地震学)はこのほど、東日本大震災に伴う津波の県内での到達状況について本島と周辺離島の17漁港で聞き取り調査を実施。

その結果、うるま市石川漁港で最大109㌢を記録した可能性があることが分かった。

沖縄気象台が発表した宮古島での最大70㌢を上回った。

中村准教授は「湾の奥は波が高くなりやすい」と周辺環境の点検を訴えた。


中村准教授は3月15~18日に、東村川田漁港から南城市奥武島漁港まで県内17カ所の漁港などを訪ね、漁協関係者らに聞き取りした。

その結果、関係者が写真を残すなど正確性が高い石川漁港で3月11日午後7時ごろに109㌢、泡瀬・夜明橋で同午後6時すぎに104㌢の津波が来た可能性を指摘。
いずれも干満の影響を差し引いた数値だ。

電源開発石川石炭火力発電所(うるま市石川赤崎)によると、午後6時すぎに貨物船の安全管理に用いている潮位計で最大80㌢程度の波高を観測している。

中村准教授は「石川漁港は金武湾の最も奥にあり、発電所前も含め金武湾全体の波が集まった可能性がある。石川の市街は(1960年の)チリ大地震による津波でも街が浸水するなど被害が出ており、波が集まって高くなりやすい」と指摘する。

予想より大きな津波が来る可能性があり「今回は水位が低いときに津波が来たため氾濫することはなかったが、今後避難所の再点検など対策が必要になる」とした。

琉球新報より

投稿者 trim : 2011年04月30日 21:06