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2011年02月21日
「長田ゴーヤ作戦」
ヒートアイランド現象解消にはゴーヤ!?
神戸市長田区は来年度、都市部のヒートアイランド現象を緩和するため、区内の建物の外壁をゴーヤのつるで覆ってしまおうというユニークな「壁面緑化プロジェクト」に乗り出す。
葉で夏の直射日光を遮り、実を食べることで夏バテも防止しようという、まさに“一石二鳥”の作戦だ。
同区が行うのは「緑のカーテン・長田ゴーヤ大作戦」。
住宅や工場などの密集地域を抱える長田の地域性を踏まえたヒートアイランド対策として区役所が独自に導入した。
すでに平成21~22年度に区役所や小学校などモデル地区200カ所を対象に外壁でのゴーヤ植栽を試行しており、真夏に未実施の室内と比べて温度が2~3度下がるなどの効果が確認されたため、23年度から区全域に本格普及を目指すことを決定した。
ウリ科の植物で「ニガウリ」とも呼ばれるゴーヤは夏バテ防止に効果があるとされ、沖縄や九州で多く生産されている。
長田区には国内最大級の沖縄物産館があって沖縄とのつながりも深く、ゴーヤも身近な食材になっていることなどから“白羽の矢”が立った。
またプロジェクトと銘打っている割には、事業費が少なくてすむことも利点の一つ。
事業内容は、参加する区民にゴーヤの苗を無料で提供する―ことが主で、23年度の予算案には78万円を計上。
普及活動に加え、栽培方法を説明するテキストや、講習会開催に活用し、さらにゴーヤを使った料理教室なども行ってPRする予定。
区まちづくり課の塚本勝彦協働推進係長は「今後5年間で、区内全域の建物を対象に、ゴーヤによる壁面緑化の導入を促す。
とにかく長田を『ゴーヤだらけ』にしたい」と意気込んでおり、「涼しさとおいしさを体感して、ヒートアイランド現象や地球温暖化を考えるきっかけにしてほしい」と呼びかける。
産経新聞より
投稿者 trim : 2011年02月21日 17:45