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2010年11月30日
2010年の仕事観を表す漢字は?
今年も残り1カ月ほどになったが、ビジネスパーソンにとってはどのような1年だったのだろうか。
22~39歳のビジネスパーソンに「2010年の仕事観を表す漢字」を聞いたところ、昨年と同じ「楽」がトップであることが、DODA(デューダ)の調査で分かった。
「楽」を選んだ理由を見ると、昨年は「今の仕事が楽しい」と答えた人が5割以上だったが、今年は「仕事を楽しみたい」という願望を表す人が最も多かった。
2位以下は「忍」「苦」「耐」「生」と厳しさを感じさせる漢字が並んだ。
「2010年は景気低迷が続き耐え忍ぶ状況の中でも、『仕事を楽しみたい』という前向きな想いをもって仕事と向き合った1年だったようだ」(DODA)
2010年の仕事観を表す漢字を職種別に見ると、モノづくりエンジニアと販売サービス職では、昨年の「耐」「忍」に代わり、「楽」が1位に。
投票理由には「仕事を楽しみたい」という前向きな意見が目立った。
その背景として「エコカー補助金、エコポイント制度等の政策効果により、自動車や家電製品の生産・消費活動が活発になるなど、明るい兆しが見え始めた。昨年の『不況に耐え忍ぶ』ばかりの状況から、『仕事を楽しむ』ことに意識が向けられるようになったのでは」(DODA)と見ている。
営業職と企画事務職の1位は、昨年の「楽」ではなく「忍」「耐」が選ばれた。
選んだ理由を見ると「とにかく今は耐え忍ぶ時期」といった不況の影響を感じさせる意見が多かった。
また、案件受注の減少が続くITエンジニアは、2年連続で「忍」がトップに。
1年以内に転職した人は、どのような仕事観を持っているのだろうか。
漢字に例えると「楽」が最も多かった。
その理由として「転職して仕事を楽しんでいるから」といったコメントが目立った。
一方、転職をしていない人は「忍」が1位で、「今は耐え忍ぶ時期なので」という意見が多かった。
次いで「新」「無」「充」「安」と続いた。
「転職市場は依然、楽観視できない状況ではあるものの、思いきって転身を試み、満足のいく仕事や職場環境を手にした人も多いようだ」
インターネットによる調査で、22~39歳のビジネスパーソン1,000人が回答した。
調査期間は9月16日から9月18日まで。
【土肥義則】
Business Media 誠より
2010年11月29日
ウジエスーパーが生ごみ肥料化
宮城県登米市のウジエスーパーが、農林水産省と環境省から食品リサイクル法に基づく再生利用事業計画の認定を受けた。
認定により、一般廃棄物の収集が認められていなかった市町の店舗でも食品ごみを集め、登米市内の工場で肥料化できるようになった。
計画の認定は県内で初めて。
認定を受けたのは、ウジエスーパーと、食品ごみを収集して肥料化する子会社のウジエクリーンサービス、製造した肥料でコメを作る登米市内の専業農家4人。
計画は10月認定され、11月に計画に基づく活動を始めた。
肥料化しているのは、全31店舗のうち仙台、塩釜、石巻、登米、栗原の5市と南三陸町の計22店舗が排出する食品ごみ。
売れ残ったり、傷んだりした野菜や果物などが1日当たり計約1㌧出るという。
一般廃棄物は原則、収集した市町村内で処理しなければならない。
このため、登米市内に食品ごみを肥料化する工場があるウジエスーパーは10月まで、登米市と、特別に許可を受けた栗原市の計11店舗から出る1日約300㌔の食品ごみしかリサイクルできなかった。
現行の再生利用事業計画の認定制度は2007年12月、食品の再利用を促す目的で始まった。
ウジエスーパーなどは廃棄物のリサイクル率を高めるため、2007年9月に肥料の製造を開始。
作った肥料でコメや野菜の栽培にも取り組んでいる。
ウジエスーパーの吉田芳弘総務部長は「食品を扱う企業の責任として、一般廃棄物のリサイクル率をできるだけ高めたい」と話す。
河北新報より
2010年11月28日
即席ラーメンから環境問題学ぶ
京都府福知山市水内、大正小学校(新井敏之校長、380人)の5年生71人が26日、即席ラーメン作りから環境問題を学んだ。
市ガス水道部が企画し、地球温暖化など難しい問題が実際は自分たちの日常の生活に深くかかわっていること、身近なところから改善する努力ができることを知る環境セミナーとなった。
大阪ガスの社員3人が講師となり、初めに環境破壊が進む現状について説明。
そのあと各班に分かれてインスタントラーメンを作って、気づいたことを話しあった。
ラーメンの種類や鍋はどれがいいか、火力はどうかなど、より自然環境に負担がかからない方法を考えて選択。
各班で「カップ麺袋麺のどちらが環境にいいか」などを話しながら調理を進めた。
完成したラーメンをみんなで食べてからは、ゴミがどれくらい出たかを調査。
気づいたことなどを、1班ずつ用紙にまとめて発表した。
「調味料をしっかり残さず入れて、少しでもゴミを減らした」
「お湯を沸かすとき、鍋にふたをして早く沸騰するようにした」
など、さまざまな工夫が出された。
講師を務めた橋本純子さんは「環境の問題になると難しい話になるので、楽しみながら学べるように工夫しています。みんな喜んでやってくれたので良かったです」と話した。
両丹日日新聞より
2010年11月27日
キミは閉める派?閉めない派?
実家にいた時、親から「トイレのフタは閉めろ!」とうるさく言われ続けました。
でも本当に閉めないといけないの?
サイト「nJOY」内の情報によると、閉める派が49.3%、ほとんど閉めない派が50.7%。
うーん、拮抗してます。
ルールがあるのか解決したい!
そこで衛生陶器の国内最大手、TOTO・レストルーム開発第一部の寺本美絵子さんに聞いてみました。
「トイレのフタを閉めるかどうかにルールはありません。公衆トイレではフタに触りたくないという方も多いですし。ただ、自宅や友人宅では閉めておくと次の方への配慮にはなると思います。フタが閉まっていれば、トイレに物を落とすこともないですし、見た目もすっきりして美しい。ただ、そうした感性は必ずしも世界共通ではなく、出したものはきちんとしまうべきという、日本的な感性によるのかもしれません」
もうひとつ気になるのは、このフタがそもそも何のために付いているかという点。
洋式トイレが西洋から輸入された明治の初頭の時点ですでに付いていたという。
「西洋では、トイレやバスが一つになった部屋で化粧や着替えをする習慣があり、昔はフタをイスや足かけの代わりとしても利用していました。日本は個室のためその習慣がなく、座るための強度もありません」
フタを閉めずに出てきたら、女性から嫌な顔をされたことがあります。
女性はフタを閉めてほしいと思っているのですか?
「同じ女性として、個人的にはそう思いますね。こまやかな気配りのできる、ジェントルマンっていう印象を抱くかも。男性にとってはプラスポイントになると思います」
ちなみに寺本さんによると、便座を温める温水洗浄便座の最新機種では、フタ自体が断熱構造になっているという。使用後にフタを閉めることで熱が逃げず、消費電力が年間約30%カットできるそうだ。地球環境への配慮につながるなら、僕もジェントルマンを目指して、フタを閉めることにします!
【藤原央登/清談社】
web R25より
2010年11月26日
近江兄弟社小が移転
学校法人近江兄弟社学園は、近江兄弟社小(滋賀県近江八幡市市井町)を1.6㌔東の県立八幡養護学校跡地(同市浅小井町)に移転させる方針を固めた。
跡地を滋賀県から2億9,600万円で購入し、自然豊かな新天地で環境教育に力を注ぐ。
12月の説明会で保護者の賛同を得た上で数年後をめどに移転する。
八幡養護学校は敷地面積2万8,714平方メートル。
学校再編で野洲養護学校となって移転し、2008年3月に閉校したままになっている。
新小学校は、養護学校の旧の校舎、体育館、寄宿舎、運動場を改修して活用する。
テニスコートなど体育施設は新設する。
近江兄弟社小は現在児童数175人。
同じ敷地内の中学、高校とグラウンドを共有し、手狭になっていた。
移転は2022年の創立100周年に向けた学園改革の中核事業。
土地購入は、9月に県と仮契約を結び、今月の理事会で承認した。
新しい敷地の周辺には、蛇砂川が近くを流れ、キツネや貴重な野鳥も生息する。
校舎は平屋でトイレなどほぼ全施設がバリアフリー化されている。
池田健夫理事長は「恵まれた環境と旧施設を生かし、環境教育や感性を伸ばす授業、歴史・人権・福祉の学習などに力を入れたい」としている。
京都新聞より
2010年11月25日
リニア、有料で体験乗車
東海旅客鉄道(JR東海)の山田佳臣社長は24日の記者会見で、2013~14年度に、リニア車両の有料体験乗車を始める方針を明らかにした。
2027年を予定するリニア中央新幹線の開業前に一般の人々に営業車両に乗ってもらい、高速性能や乗り心地をアピールする。
山田社長は「リニアのファンを増やしたい」としている。
有料体験乗車は山梨県にあるリニア実験線で実施、初代営業車両「L0(エル・ゼロ)系」を使う。
一定期間の土・日曜日に体験日を設けるなどの構想があるという。
東海旅客鉄道(JR東海)の葛西敬之会長は24日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、東京―名古屋間で2027年開業を目指すリニア中央新幹線について「開業25~30年間で設備投資を回収できる」との見通しを示した。
日本経済新聞より
2010年11月24日
「クリーンコールテクノロジー」
「石炭」というと、環境には悪いイメージが強い。
この石炭を利用しながら、CO2などの温暖化ガス、およびSOx等の汚染物の排出を削減する技術を「クリーンコールテクノロジー」と呼ぶ。
一般的には「環境低負荷型石炭利用技術」と訳される。
利用分野はいくつかあるが、メジャーなのは水蒸気で発電する「USC(Ultra Super Critical:超々臨界圧石炭火力発電技術)」と、石炭をガス化し水素等の可燃性ガスに変換して複合サイクル発電を行う「石炭ガス化複合発電」である。
石炭の高効率な利用、排出物の無害化により、環境面と経済面の両方にメリットがある。
日本はクリーンコールテクノロジーの技術が世界トップクラスだ。
なかでもUSCは日本がいち早く手がけた技術。
しかし、50万kWの火力発電施設を建設する場合、USCだと初期投資は通常の2倍かかる。
日本国内での置き換え需要はあるが、どの電力会社も初期コストの高さからクリーンコールテクノロジーの利用には消極的だ。
また、「途上国や新興国では、効率や環境を犠牲にしても費用を下げたいというさらに強い要求がある」(九州大学特任教授・持田勲氏)。
加えて、自国で石炭が産出できる国では、たとえその石炭の質が粗悪でも輸入するよりは安上がりであるため、効率にそれほどこだわらない。
日本メーカーは、追随する中国・韓国勢の安値攻勢にも押されている。
「(日本)政府が差額を負担してくれたら……」と関係者がぼやくほど、前途は多難だ。
【相馬留美】
プレジデントより
2010年11月23日
「緑のカーテン」広げよう
東京23区で公園面積が最も少ない豊島区が、公共施設や個人宅の窓辺につる性の植物をたらして作る「緑のカーテン」を推進している。
区内で開催された緑のカーテンコンテストでは、省エネ効果のみならず地域のコミュニティー形成など副次効果も報告された。
区によると、区内の公園面積は平成22年4月現在、18万2,921平方㍍で23区中最下位。
区民1人当たり0.75平方㍍と畳半畳ほど。
23区で最も公園が多い千代田区は1人当たり35平方㍍で、豊島区は47分の1しかない計算だ。
加えて緑の多さを示す「緑被率」も豊島区は23区でワースト5となっている。
だが、23区内で大規模公園の造成はほぼ不可能だ。
そこで区は緑のカーテンに着目。
20年度から住宅や公共施設などの窓を緑で覆う施策を展開している。
21年夏には区立小中学校31校すべてで、ゴーヤの緑のカーテンが完成した。
魅力ある緑のカーテンを作った個人や団体を表彰するコンテストは今年で2年目を迎え、区民の集う「区民ひろば高松」が地域賞を受賞した。
区民ひろば高松のスタッフ、飯塚文子さん(62)によると、ゴーヤの緑のカーテンを作る際、オーナーを募集。
数人がチームで苗植えから水やり、収穫を楽しみつつ、緑のカーテンを手作りし、今夏、暑かった西側の窓辺いっぱいを緑のカーテンで覆ったという。
その結果、ゴーヤカーテンで覆った窓辺は、他より最大2度低かったほか、子育て中の母親の孤立化防止、地域の人との会話も増えたという。
区は公共施設の壁や屋上、ベランダなどを見つけては緑を植樹する「すき間緑化」、一軒一軒の家が木を植えていく都の「まちなか緑化」モデル事業にも手を挙げ、JR池袋駅西口周辺では24年度までの計画で緑化が進められている。
区では、こうした取り組みをきっかけに、緑や環境のことを考え始める区民が増える効果もあったとしている。
産経新聞より
2010年11月22日
「エコ疲れに関する意識調査」
アイシェアは19日、「エコ疲れに関する意識調査」の結果を発表した。
対象者は20~50代で、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・神戸在住の男女1,509名。
まず79.0%と約8割の回答者が、日々の生活で環境に「配慮している」(「常に配慮している」+「たまに配慮している」)と回答した。
具体的内容としては、「ペットボトルなどをリサイクルに出す」(74.7%)がトップだった。
また環境に「配慮している」と回答し、車を所有している543名のうち65.4%が、自動車に関して配慮していることが「ある」と回答。
内容としては、「アクセルをあまり吹かさないように注意する」(74.4%)、「近所に行くのには車を使わない」(50.4%)、「エアコンを強くしない」(47.0%)となった(複数回答)。
さらに全回答者の62.2%がエコ(環境や節約)を奨励するメッセージに疲れや飽きを「感じる」と回答。
さらに環境に「配慮している」と答えた79.0%の回答者に、日々のエコ活動に疲れや飽きを感じることがあるかと質問したところ、55.6%が「ある」(「よくある」+「たまにある」)と回答した。
疲れや飽きを感じるエコ活動としては、「ゴミの分別を徹底する」(52.3%)が最も多かった(複数回答)。
さらに「日々の生活で何かしらの刺激が欲しいと感じることがあるか」という質問に対して、73.6%が「ある」(「よくある」+「たまにある」)と回答。
また日々のエコ活動に疲れや飽きを感じることが「ある」と答えた人に限っては、85.4%だった。
これらの人々に、日々の生活で刺激を得ようと思ったときにすることを複数回答で聞くと「旅行に行く」(40.1%)「買い物」(32.2%)「仕事以外の友人・知人と会う」(29.8%)などがあげられた。
このような結果からアイシェアは、「エコ」でありながら派手な刺激を求める「エコハデ」な気分が広がっているのではとしている。
RBB TODAYより
2010NEW環境展・福岡会場
福岡市、㈶福岡コンベンションセンターと協催で、11月18~20日の3日間、マリンメッセ福岡で開催された「2010NEW環境展・福岡会場」(日報アイ・ビー主催)が盛況のうちに閉幕した。
1998年以来隔年で開催される同展示会は、今回で通算7回目。
環境問題を克服するための技術やサービスなど154社・団体、301小間が集結し、約3万人が来場した。
展示会場には、地球「温暖化防止技術ゾーン」「環境教育・キャンペーンコーナー」「機械実演コーナー」の3つの特設ブースを設置。
「アジアの拠点都市・福岡」にふさわしく九州発信で全国、アジアへの展開を視野に入れた最新テクノロジーを柱とした内容となった。
各ブースでは、破砕・切断・圧縮、焼却など、循環型社会形成を下支えする技術や多数の機器が紹介された。
また、屋上緑化システムやLED照明器具、カーボンオフセットの相談受付など、CO2削減につながる技術・サービスも注目を浴びていた。
併催事業として、「アジアの循環資源ターミナル・九州~廃プラ、古紙、金属類など再生資源の動向~」と題した開催記念シンポジウムのほか、食品リサイクル、森林資源、石膏ボード処理、CO2削減をテーマにしたセミナーが行なわれた。
循環経済新聞より
2010年11月21日
「まさかニシンが戻ってくるとは」
鉄鋼各社が、製鉄工程で出る副産物「鉄鋼スラグ」を活用し、海中の藻場や森林再生などの事業を強化している。
スラグに含まれる鉄分が海藻の生育を促したり、土壌改良などによる生態系回復や二酸化炭素(CO2)削減につながる効果を持つ。
スラグはこれまで道路基盤材などに活用するケースが多かったが、公共事業の削減によって新たな用途拡大を迫られている事情もある。
自然環境の回復にも利用できるため、各社とも自治体や漁協に売り込み、市場開拓を図っている。
「まさかニシンが戻ってくるとは」
北海道西部の増毛町がわき上がったのは数年前。
かつてはニシンの水揚げで活況をみせていた同町だが、沿岸部で海藻が死滅する「磯焼け」が広がったこともあり、20年以上にわたってニシンが姿を消していた。
「豊かな海を取り戻したい」との地元の声を聞いた新日本製鉄は、海の鉄分不足に着目。
鉄分は光合成の促進や葉緑素の合成に必要な栄養素で、海藻の生育にも必要だ。
しかし、森林の伐採やダム造成などで、腐葉土などに含まれる鉄分が河川から海に流れ込まなくなったために磯焼けが発生したと考えた。
スラグは高炉で鉄を作る際に生じる副産物で、微量の鉄分を含んでいる。
そこで、室蘭製鉄所(室蘭市)などで発生したスラグを活用し、2004年から海岸にスラグと堆肥を袋詰めしたものを埋め込む実験を始めたところ、約半年で海藻が根付いた。
その後も生育範囲が拡大し、ニシンの姿を確認できるようになった。
鉄分を供給することで海藻や植物プランクトンが増殖、漁場の回復にもつながることが実証できた。
この結果を受けて新日鉄は現在、全国19カ所の海域で同様の実験を行っており、昨年4月からは総合技術センター(千葉県富津市)に水槽を設け、海苔の成長に及ぼす効果の検証も始めた。
今年9月には全国漁業協同組合連合会の安全認証を取得したことで、同社は本格的な事業化に乗り出した。
JFEスチールはスラグを使ったサンゴ礁再生に取り組んでいる。
破砕したスラグにCO2を吹き込み、固化させてブロック状に加工。
主成分はサンゴと同じ炭酸カルシウムからできており、サンゴが着床すると自然の岩礁よりも早いスピードで成長するという。
また、神戸製鋼所はスラグとコンクリートを混ぜてブロック化した魚礁を開発。
昨年7月から瀬戸内海で実験を開始し、今年5月から神戸空港などで同様の実験を進めている。
同社は4月に「鉄資源プロセス開発室」を設立。
スラグなど副産物の用途拡大を図る。
実は、藻場が再生すれば、CO2削減効果も期待できる。
海藻は陸上植物よりもCO2を吸収する能力が高いからだ。
新日鉄の試算によると、5,000平方㍍の藻場再生で年間88㌧のCO2削減が見込まれるという。
海藻の大量育成によるバイオ燃料生産も検討課題だ。
スラグを活用して海藻を生育させ、それを原料としてバイオ燃料を生産して工場で使用すれば、リサイクルシステムが完成する可能性もある。
スラグの活躍場所は海だけではない。
住友金属工業は、樹木伐採によって鉄分不足となっている森林にスラグをまき、樹木の成長を促す実験を島根県などで始めている。
酸性化した土壌を改良する効果があるという。
温暖化抑制の有力技術として確立できれば、スラグは「夢の新素材」となる。
海洋や森林環境の回復だけにとどまらないスラグ活用の将来性に期待が高まっている。
【川上朝栄】
産経新聞より
2010年11月20日
クラゲで砂漠緑化
クラゲで砂漠を緑にしたい――。
大分県立海洋科学高(臼杵市)の海洋生産科がそんな珍しい研究に取り組んでいる。
校舎屋上に設けた「模擬砂漠」には今夏、ツタがしっかり根付いた。
研究を主導する3年の吉田綾汰さん(18)は「クラゲが将来の地球を救う存在になってほしい」と願う。
学校近くの海辺には、夏場になると大量のミズクラゲが押し寄せる。
発電所の冷却水取水口を詰まらせたり、漁業の支障になるなど、厄介者扱いされるクラゲだが、浜に打ち上げられても乾燥することなく、長期間ブヨブヨのままだ。
姿を見た吉田さんと川野太郎さん、丸山晃司さん(いずれも3年)は「この保水力の高さを生かせるのではないか」と砂漠緑化への活用を思い立った。
クラゲをつぶして粘液状にし、砂漠に見立てたプランター内で砂と混ぜ合わせた。
クラゲ粘液と砂の割合を変えながら試したところ、粘液を砂の3割にし1週間たった砂が植物の生育に最適の土壌湿度になることが分かった。
屋上の日照りの下でも2週間程度は維持できた。
土壌の酸性化を防ぐため、消石灰を混ぜたため、ツタは枯れることなく、現在も青々としている。
3人は「クラゲの肥料としての効果も生育状況から突き止めたい」と意欲満々で語る。
クラゲ研究を指導した佐藤誠教諭は「生徒の豊かな発想で始まった。粘液には塩分も含まれているが、ガジュマル、アロエ、ソテツなど塩害に強い植物を選べば、自然に優しく、有効な保水材や肥料としてめどが立つ。後輩も研究を引き継いでほしい」と話す。
吉田さんらは12月3日に東京である「全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会」で九州代表として成果を披露する。
【梅山崇】
毎日新聞より
クラゲで砂漠緑化
クラゲで砂漠を緑にしたい――。
大分県立海洋科学高(臼杵市)の海洋生産科がそんな珍しい研究に取り組んでいる。
校舎屋上に設けた「模擬砂漠」には今夏、ツタがしっかり根付いた。
研究を主導する3年の吉田綾汰さん(18)は「クラゲが将来の地球を救う存在になってほしい」と願う。
学校近くの海辺には、夏場になると大量のミズクラゲが押し寄せる。
発電所の冷却水取水口を詰まらせたり、漁業の支障になるなど、厄介者扱いされるクラゲだが、浜に打ち上げられても乾燥することなく、長期間ブヨブヨのままだ。
姿を見た吉田さんと川野太郎さん、丸山晃司さん(いずれも3年)は「この保水力の高さを生かせるのではないか」と砂漠緑化への活用を思い立った。
クラゲをつぶして粘液状にし、砂漠に見立てたプランター内で砂と混ぜ合わせた。
クラゲ粘液と砂の割合を変えながら試したところ、粘液を砂の3割にし1週間たった砂が植物の生育に最適の土壌湿度になることが分かった。
屋上の日照りの下でも2週間程度は維持できた。
土壌の酸性化を防ぐため、消石灰を混ぜたため、ツタは枯れることなく、現在も青々としている。
3人は「クラゲの肥料としての効果も生育状況から突き止めたい」と意欲満々で語る。
クラゲ研究を指導した佐藤誠教諭は「生徒の豊かな発想で始まった。粘液には塩分も含まれているが、ガジュマル、アロエ、ソテツなど塩害に強い植物を選べば、自然に優しく、有効な保水材や肥料としてめどが立つ。後輩も研究を引き継いでほしい」と話す。
吉田さんらは12月3日に東京である「全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会」で九州代表として成果を披露する。
【梅山崇】
毎日新聞より
2010年11月19日
「デザインのリサイクル」
金沢21世紀美術館(金沢市広坂)のデザインギャラリーで現在、「D&DEPARTMENT PROJECT Only honest design can be recyclable.本当のデザインだけがリサイクルできる」が開催されている。
時代の変遷とともに次々と生み出されながらも、物同様に消費されていくデザインについて考え、既に生み出されたデザインや商品の中でも長寿命のものがあることに注目し、ロングライフなデザインのリサイクルを提案し実践する同プロジェクト。
デザインとは、機能や性能がよく美しく独創的な「物」を指すだけではなく、社会における課題や問題に対して一つの解を与えることのできる「技術」であることを呈示する。
同プロジェクトを手がけるのは、「D&DEPARTMENT PROJECT」。
デザイナーのナガオカケンメイさんが、デザインとリサイクルを融合した新事業として2000年、東京(世田谷)で活動を始めた。
2002年には大阪に2号店をオープン、日本のものづくりの原点となる商品や企業が集まる異業種合同プロジェクト「60VISION」も立ち上げた。
地場の若い作り手とともに、日本のデザインを正しく購入できるストアインフラをイメージした「NIPPON PROJECT」も全国で展開するなど、精力的に活動を続けている。
「デザインをリサイクルする」という一連の活動を、3つの期間に分けて展示する同プロジェクト。
11月14日まで行われた第1期では、まだ使えるにも関わらず廃棄されてしまったものをそのままの状態で展覧し、現代の消費サイクルの問題点を提起。
第2期では、ロングライフデザインとして保持すべき物をセレクト、手を加えないままに陳列し来場者に「もう一度使うか」と問いかける。
第3期では、手を加え「もう一度欲しいと思うものに戻す」ことでロングライフデザインを選択するマーケット層を開拓し、現状の消費サイクルでは瞬時に流行遅れとなってしまう商品をしっかりと売り続ける仕組みそのものを展覧し総括する。
期間中、ナガオカケンメイさんと同館の秋元雄史館長によるトークイベント「ニッポンのロングライフデザイン」(12月11日、15時~16時30分)を開くほか、同館のミュージアムショップで期間限定のスペシャルショップ「D&DEPARTMENT PROJECT KANAZAWA」も開く(1月30日まで)。
開催期間は、第2期=11月16日~12月12日、第3期=12月14日~1月30日。
開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。
月曜休館。
金沢経済新聞
2010年11月16日
はやぶさ 人類初の快挙
7年間に及ぶ探査機「はやぶさ」の旅は、通信途絶やエンジン故障など数々のトラブルの連続だった。
そのたびに研究者や技術者が知恵を絞って打開策を編み出した。
今回の成果は、月より遠い天体を往復する技術に加え、さらなる人類初の快挙となった。
はやぶさの分析チームは今年6月、特設の密閉実験室でカプセルを慎重に開封したが、中の試料容器には光学顕微鏡で見えるものがほとんどなく、見える粒子の大半は容器から出たアルミ片と判明。
関係者には一時「何も入っていなかったか」と失望が広がった。
チームは特注のヘラで容器の内壁をこすり、ヘラごと電子顕微鏡で観察する新手法を開発。
極めて小さい微粒子が多数あることを確認できた。
今回入手した試料は、地球環境の影響を受けておらず、米アポロ計画の「月の石」に匹敵する貴重なものだ。
詳しい分析によって、太陽系の歴史を塗り替える科学上の発見が期待される。
微粒子の一部は国内外の研究者に公募で提供される予定で、日本の成果が世界の科学研究に貢献するかたちとなる。
文部科学省とJAXAは後継機「はやぶさ2」を計画中だ。
生命の存在を示す有機物があると予想される小惑星に向け、2014年度の打ち上げを目指す。
今回実証された技術をどう「次」に生かすか。
政治の判断が試される。
【山田大輔】
毎日新聞より
2010年11月15日
「鉄道×萌え×地域活性」
「NPO法人秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ(以下リコリタ)」は11月16日、UDXマルチスペース(秋葉原UDX4階)で「グリーンドリンクスアキバ October 鉄道×萌え×地域活性」を開催する。
「グリーンドリンクスアキバ」は今年4月から毎月第3火曜日、オープンキッチン型レストランスペース「UDXマルチスペース」で行っているエコと「アキバ」を掛け合わせたパーティー。
これまで、「怪獣作品と環境問題」、「森を守るアキバ」、「ゲームと生物多様性」などを主題に開催してきた。
今回は鉄道を活用した地域活性化が注目を集めていることと「秋葉原的なものと地域活性を考えたときに、はずせないテーマは鉄道」との考えから「鉄道×萌え×地域活性」をテーマに実施。
「鉄道居酒屋 LittleTGV」(外神田3)スタッフなどをゲストに迎え、鉄道の「萌え」を活用した地域活性の取り組みを紹介する。
開催時間は19時30分~21時30分。
入場無料。
アキバ経済新聞より
2010年11月11日
岐阜県セラミックス研究所
古田肇知事は10日開いた定例会見で、今年で最終年度を迎えた「環境調和型セラミックス新産業の創出」プロジェクトの成果として、県セラミックス研究所と陶磁器メーカーなどがリサイクル食器と軽量強化磁器を開発したと発表した。
リサイクル食器は、茶わんや湯飲みなどの廃食器を直径4ミクロン程度に粉砕し、母材となる粘土に50%まで混ぜ込むことに成功した。
従来は20%の混合率が限界だったが、粘土の成分の石英や長石の比率を工夫したという。
廃食器のリサイクル率が高まることになる。
さらに粘土の成分のバランスを変えたことで、焼成温度を通常の焼き物の1,350度から、1,150度まで下げることにも成功。
燃料を17~33%減らせるといい、県は「二酸化炭素(CO2)の削減にも寄与する」と話している。
軽量強化磁器は、粘土に10ミクロン程度の微粉末を均質に練り込む。
焼成すると微粉末は燃えて目に見えない小さな穴となり、約20%の軽量化が可能になった。
強化のために混ぜる「アルミナ」を別の物質に置き換えることで、軽量化を図りつつ一般食器の2倍の割れにくさを達成したという。
古田知事は「美濃焼は出荷量は全国1位だが出荷額は減少の一途をたどり、特に近年、安い海外製品に押されている」と危機感を表した。
今後、量産化して給食用や業務用、航空機などで利用されることを期待しているという。
【山盛均】
毎日新聞より
2010年11月10日
地域の緑化へドングリ拾い
積水ハウス神奈川営業本部(横浜市西区、松島雄一本部長)は創立50周年を記念して10日、秦野市渋沢の丘陵地帯で、苗木に育てて緑を増やすためのドングリ拾いを行った。
地域への還元を目指す同社のプロジェクトの一環。
この日は社員や家族連れなど約100人が3班に分かれ、須賀神社周辺、西端里山周辺などで採種した。
指導役の東京農業大学の教授や学生、NPO法人渋沢丘陵里地里山を楽しむ会や里地ネットワーク、市職員も加わり、午前10時から2時間あまりで多い人は100個以上を集めた。
ドングリはクヌギ、ブナ、コナラなどで、近くの農家の人に手伝ってもらい選別。
一部は秦野に、一部は各自が持ち帰って自宅周辺に植える。
神奈川新聞より
2010年11月08日
救え若草山の芝
奈良市の若草山山頂にある国史跡「鶯(うぐいす)塚古墳」の芝の復元に、桂高農業専門科(京都市西京区)の生徒たちが挑んでいる。
人が踏んだり雨で土壌が流れて傷んだ古墳を、独自開発の芝の栽培技術で救う試みだ。
若草山を含む一帯は天然記念物のシカが増え過ぎて世界遺産の春日山原始林の存続を脅かしており、生徒たちは「芝の研究は森を救う鍵にもなる」と夢を描いている。
2、3年生でつくる「地球を守る新技術の開発研究班」。
3年前から授業で芝を研究し、本年度は1年生6人を加えた計21人が活動している。
屋上緑化を研究する過程で若草山に出合った。
日本固有の芝「ノシバ」が近畿で唯一自生する若草山から種子を採取、課題だった種子の発芽率向上に取り組んだところ、竹の繊維などで編んだ特殊なマット上で効率の良い栽培に成功した。
昨年初めて、この芝マットを古墳に移植
。若草山を管理する奈良公園管理事務所などの協力も得て、今年も10月中旬に100枚を植え付けた。3年青谷早希さん(17)は「種からしっかり芝が育ってくれてうれしい」と話し、定着状況の観察を続けている。
若草山の南東、御蓋(みかさ)山を含む春日山原始林(300万平方メートル)ではシカが入り込んで樹皮はぎや角研ぎを行い、深刻な被害が出ている。
大阪産業大の前迫ゆり教授(植物生態学)は「平成以降はシカが千頭を超え、エサの芝地面積から考えると多すぎる状態。
シカは昔から休むために森に入っていたが、今はエサ場となり、森の許容を超えてしまった」と関係の崩壊を指摘。
奈良県もシカの適正頭数や新たな共存を考える協議を始めた。
生徒を指導する片山一平教諭は「シカと森林の問題は全国で起きている。芝、特に地域固有のノシバを増やす技術は、シカが本来のエサの芝地で生きることを可能にし、シカと森林の共生にもつながるのではないか」と話している。
京都新聞より
2010年11月07日
レジャーの大量ごみを考える
横浜市技能文化会館(横浜市中区万代町2)で11月8日、みなとみらいサロン「身近なレジャーの大量ごみを考える市民ワールドカフェ」が開催される。
環境への配慮がうたわれる中、バーベキューや花火大会など、身近に楽しめるイベントでのごみの放置や処理が課題になっている。
今回のワールドカフェでは、国境を越えた環境問題に取り組むNGO「A SEED JAPAN」(東京都新宿区)理事・ごみゼロナビゲーション事業部統括責任者の羽仁カンタさんの基調講演後、利用者のマナー改善に向けて市民や主催者ができることについて共に考える。
主催はNPO法人アクションポート横浜(中区桜木町1)。
A SEED JAPANは、1991年10月に設立された日本の青年によるNGO。
当日は、1994年よりレゲエジャパンスプラッシュ、Fuji Rock Festivalなどの大規模野外音楽フェスティバルで、ボランティアによるごみの削減、リサイクルなどの環境対策事業取り組んでいる羽仁カンタさんが、現在の大量生産・大量消費・大量廃棄パターンの変更を目指して行っている活動や全国の事例について語る。
その後、
「花火大会のごみを減らすためにできること」
「主催者を巻き込んだごみを出さないしくみづくりをするには」
をテーマに、参加者全員で意見を交換する「ワールドカフェ」方式でワークショップを行う。
コメンテーターは、みなとみらいクリーン大作戦実行委員会の大川哲郎さん(大川印刷代表取締役社長)、NPO法人アクションポート横浜理事 嶋田昌子さん、横浜をエコにするネットワーク会長 近澤弘明さん(近沢レース代表取締役)。
アクションポート横浜の高城芳之さんは「2006年から花火大会後のクリーンアップ活動を行っている。たくさんのボランティアが参加してくださる一方で、今年は放置されるブルーシートやごみが格段に増えてしまいました。こうしたマナーや雰囲気をどう考えるべきか、自分は何ができるのか、みんなでアイデアを出し合って考えたいと思います」と話す。
会場は横浜市技能文化会館802大研究室。
開催時間は18時30分~21時。
定員50人(先着順)。
申込み・問合せはアクションポート横浜(TEL 045-662-4395)まで。
みなとみらい地区の市民団体、企業、行政などで構成するみなとみらいクリーン大作戦実行委員会は、今年8月1日の「第24回神奈川新聞花火大会」開催時に、5回目となる「みなとみらいクリーン大作戦」を実施。
ごみ分別の呼びかけや清掃活動を行った。
花火大会の翌日には、559人のボランティアスタッフが集まり、合計1894.7キログラムのごみを分別回収した。
ヨコハマ経済新聞より
2010年11月06日
エコ大学ランキング
NGO団体「全国青年環境連盟」が実施した第2回エコ大学ランキングで、三重大(津市)が総合第1位に選ばれ、同大で5日、受賞の報告会が行われた。
学生が中心となった3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動や、環境教育の推進などの取り組みが評価されたという。
調査は6~7月に実施された。
全国の国公立・私立大計744校のうち、回答があった151校の中で、「二酸化炭素(CO2)排出量・エネルギー使用量・廃棄物」「実施している温暖化対策」「学生への教育」「学生との活動連携・協働」の四つの視点で採点した。
その結果、三重大が「カーボンフリー大学」を目指し、2020年までに1990年比でCO2排出量を30.7%削減する目標を掲げたことや、構内でのエコバッグ配布や古紙を回収しトイレットペーパーに再利用したこと、全学生の4割が環境に関する講座を受講したなどの取り組みが評価され、国公立大、中規模大の両部門で1位となり、総合第1位を獲得した。
内田淳正学長は「学生と教職員が一体となって取り組んだことが評価され、非常にうれしい」と述べた。
環境ISO学生委員会委員長の平野穂波さん(19)=生物資源学部2年=は「これからも世界一の『環境先進大学』を目指して積極的に活動していきたい」と話した。
【福泉亮】
毎日新聞より
2010年11月05日
地産地消の宿使うツアー
JTB首都圏は、農協観光(東京・千代田、田辺豊社長)と連携し、地産地消にこだわる宿泊施設を訪ねる高齢者向けツアーを発売した。
農協観光が選定した「地産地消の宿」を利用し、8つのコースを企画。
2011年3月末までに100人分の販売を目指す。
ツアーの旅先は北海道や群馬県、岐阜県、三重県、沖縄県など。
行程には各地の祭りや世界遺産の見学、農産物の直売所での買い物などを盛り込む。
価格は3万8,000~16万6,000円。
来春以降、コースを順次増やす考えだ。
高齢者向けのため、バスではゆったりできるように1人に2席を割り当て、夕食には足腰が弱っている人でも使いやすいテーブル席を用意する。
添乗員が同行し、1コース当たりの参加者は最大22人に限定する。
日経流通新聞より
2010年11月04日
小学校に太陽光発電所が誕生
環境学習に力を入れる川崎市中原区の市立西丸子小学校に、太陽光パネルを利用した「太陽光発電所」が誕生した。
最大出力は100㌔㍗で、同規模の設備は全国の公立小中学校でも珍しいという。
4日の開所式では、屋上で陽光を浴びて輝くパネルなどが披露された。
教育環境の抜本的充実を図ることを目的に、国が学校のエコ化などを進める「スクールニューディール構想」の一環。
同校は、周囲に光を遮るような高層ビルなどがないこと、パネルを設置できるスペースがあることなどから選ばれた。
校内の屋上と壁面には、太陽光パネル(縦1㍍30㌢、横1㍍)計640枚を設置。
発電した電力は校内で使用するほか、一部をリチウムイオン電池に蓄電し、災害時などに非常用電源として利用する。
余った電力は、東京電力に配電する。
100㌔㍗は、同校の電力をほぼ賄える発電量。
これにより、年間で59㌧の二酸化炭素が削減できるという。
森林面積では、等々力陸上競技場の5倍の約16.5㌶に値するという。
開所式に出席した阿部孝夫市長は「環境学習のモデル学校になる。エコ化を進めるため、一緒に頑張ろう」と子どもたちに呼び掛けた。
初めてパネルを目にしたという5年生の男児(10)は「すごく大きくてびっくりした。地球に優しい学校になれてうれしい」と声を弾ませていた。
神奈川新聞より
2010年11月02日
CO2排出権付き缶コーヒー
日本コカ・コーラと関連会社でつくるコカ・コーラシステムと、コンビニエンスストア大手のローソンは1日、二酸化炭素(CO2)排出権付きの缶コーヒー「ジョージア グリーンプラネット」を2日から、全国のローソン8,873店で発売すると発表した。
グリーンプラネットは、環境保全基準を満たしたコーヒー豆のみを使用し、190㌘120円。
1本購入するごとに、500㌘のCO2排出量を相殺でき、国の排出量削減に貢献する。
ブラジルのバイオマス発電から創出されるCO2排出権を、両社が費用負担して取得。
国の償却口座に無償移転する仕組みという。
約300万本を販売予定で、これにより、計約1,500㌧のCO2排出量が相殺できる計算。
一般家庭7,500世帯の1年分の電気使用量に相当する。
両社は昨年、同様の取り組みにより、8カ月で461万8,000本のCO2排出権付き清涼飲料を販売、4,618㌧のCO2排出量を相殺した。
フジサンケイ ビジネスアイより
2010年11月01日
世界海垣サミット
浅瀬に石垣を築き、潮の干満に合わせて魚を捕る伝統的な漁具「海垣(インカチ)」を利用する国内外の地域が集まり、海の保全や利用について話し合う「世界海垣サミット」(主催・世界自然保護基金=WWF=ジャパン、白保魚湧く海保全協議会)の講演とシンポジウムが31日、石垣市白保公民館で行われ、人の手を加えることで生物多様性を豊かにする「里海(さとうみ)」の実現を目指して共同宣言を発表した。
サミットは世界7カ国・地域から12の団体・代表者が参加した海垣に関する初の国際会議。
白保は2006年に白保中の生徒を中心に全長400㍍の海垣を復元。
白保魚湧く海保全協議会の山城常和会長は「たくさん魚がいた昔の海をいかにして取り戻すか一生懸命取り組んでいる」と述べた。
白保中の生徒は、赤土流出防止の月桃を植えたり、刺し網漁、放流調査などを通して海の状況を把握する活動を紹介した。
韓国国立民俗博物館のオ・チャンヒョン学芸研究士は、国が海垣を使った農漁観光プログラムを推進し、環境意識の高まりとともにひと月に3,000人も訪れる舒川郡の例を紹介。
漁村活性化の一方で干潟を荒廃化させる悪影響を引き起こしており、「持続可能な漁法と観光プログラムの開発の中での葛藤があり、考えていく必要がある」と報告した。
共同宣言は、サミット参加国・地域が協力しながら里海づくりに取り組むことを宣言した。
琉球新報より