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2010年10月07日
都市緑化の効果判定
清水建設は6日、都市部の緑化施工が野鳥や昆虫の生態系に与える効果を簡単に判定するシステムを開発したと発表した。
航空写真から読み取った緑地や水辺の面積を手掛かりに、野鳥などが飛び回れる範囲を「見える化」する。
顧客に緑化を提案する営業担当者が使えば、生態系がどこまで豊かになるかをわかりやすく示せる。
開発した「UE-Netライト」は、シジュウカラやコゲラ、ウグイスなど9種類の野鳥と、シオカラトンボやキタテハなど19種の昆虫について、緑地や水辺を渡り歩いてどこまで広い範囲を移動できるかを判別。
生態系のネットワークが地図上でどうつながっているかが一目でわかる。
航空写真や衛星画像を読み込み、緑地や水辺の場所を画面上で指定する。
野鳥などがどの程度広い緑地なら生息できるかを示すデータと突き合わせて、行動範囲を割り出す。
東京都内の工事現場で試したところ、皇居からシジュウカラなどが飛んでくることを判別できた。
顧客の要望に的確に応じたり、生態系の豊かさをアピールしたりして、市場開拓に役立てられるとみている。
新システムは一般的な表計算ソフトウエアの「エクセル」などを利用した簡易な構成として、数時間で分析結果を得られるようにした。
自社の従来システムは、画像解析ソフトや地図情報を組み込んであり、操作に複雑な知識が必要だった。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2010年10月07日 15:14