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2010年09月26日
植栽した園庭の芝生
けがなどを気にせずに素足で元気いっぱい駆け回ってもらおうと、宮城県白石市が同市北保育園(園児64人)の園庭に植栽した芝生が定着し、子どもたちや地域から大いに喜ばれている。
園庭の緑化作業は6月下旬にスタートした。
園児と保護者や地元自治会の有志が総出で、園庭約450平方㍍に西洋芝のポット苗約1,800個を植え付けた。
50㌢間隔で植えた苗はぐんぐんと成長し、8月中旬ごろには園庭全体が緑で覆われた。
記録的な猛暑も手伝って芝生はふかふか。
同園は長さを4㌢に刈り込み、手入れしている。
「転んでも血が出ないよ」
「足の裏が気持ちいいね」
と子どもたち。
緑化には気温の上昇を抑える効果もあり、中には芝生に寝そべって涼む園児もいる。
緑の園庭にはチョウやカエルも数多く訪れるようになった。
「子どもたちが見つけてきた虫が登場する絵本を読んで聞かせるなど、芝生には思わぬ教育効果もあるようです」と高橋道子園長は言う。
市は近く冬芝の種をまくなどして冬場も緑の園庭を維持したい考え。
今回の成功を踏まえ、来年度以降に他の保育園でも実施できるかどうか今後検討する。
河北新報より
2010年09月25日
空席”リユース”
サッカーのJリーグ1部(J1)川崎フロンターレが、リーグ戦のたびにほぼ満員となる本拠地・等々力陸上競技場(川崎市中原区)の“空席”解消に乗り出す。指定席の年間チケット(20試合分)購入者を対象に、都合で観戦できない試合分を事前に無償提供してもらい、自由席購入者らのアップグレードに応じる試みだ。
クラブ関係者は「リユース(再利用)の発想で、一人でも多くのファンに着席して観戦してほしい」と話す。
今季の同競技場のリーグ戦平均入場者数は、過去最多ペースの約1万9,500人。
フロンターレによると、年間チケットとして約8,800人分を販売済みだが、メーンスタンドの「SA指定席」を購入した約900人分の着席率を調べたところ、1試合平均で1割程度の空席が確認された。
一方、自由席の多いバックスタンド側は「1人1席」のマナーが順守されずに立ち見客であふれるのが現状。
「入場券リユース」には、こうした状況を少しでも改善する狙いがある。
年間チケットの一部無償提供は、25日のリーグ第24節・ガンバ大阪戦から受け付ける。
競技場の当日券売り場のほか、クラブ事務所(高津区)への持ち込みも可能。
利用希望者には追加料金を負担してもらい、指定席と交換する。
クラブのチケット担当者は、「あくまで購入者の善意が前提ですが、集客アップに協力してもらえれば」と話している。
神奈川新聞より
2010年09月24日
地方アイドル活性化
東京の流行を追い掛けるのでなく、地方独自の発信を――と各方面で叫ばれている昨今。
アイドル業界でもそんな気運が高まっている。
北海道から沖縄まで、地元を拠点に活動する地方アイドルたちの活況に大きな注目が集まる。
大都市圏以外の地域でアイドルグループが増えてきたのは、2000年代始めから。
先駆けとなったのは、
りんごを始め青森の特産品PRのために結成された「りんご娘」、
山形県酒田市で商店街の活性化に向けて活動した「SHIP」、
新潟名産のやわ肌ねぎPRキャンペーンから生まれた「Negicco(ねぎっこ)」など。
どのグループも地元産業の宣伝や町おこしといったビジネスと直結する側面を持っていた。
Negiccoをマネジメントする越後屋本舗クリエーターズの熊倉維仁氏は「商店街のイベントに出演すれば、かなりの集客がありますし、新潟市の中心街である“古町”にかけて「星の“降る町”」というフレーズを入れた曲がメディアに取り上げられたこともありました」と、地域活性化に寄与した成果を挙げる。
シーンに転機を生んだのは、広島の地方アイドルだった「ぱふゅ~む」。
2003年にPerfumeとして東京に進出し、後に大ブレイクする彼女たちは、単なるローカルタレントでなく純粋なアイドル予備軍としての地方アイドルのポテンシャルを証明した。
最近の例で言えば、今年の8月に、東京・品川で「TOKYO IDOL FESTIVAL2010」が開催。
メジャーグループから地方を拠点に活動するグループまで、30組以上が出演したことで注目された。
従来型の地域振興のためのアイドルスタイルの活用から、地方発のアイドル活動そのものが、新たな“地域ビジネスモデル”として目を向けられ始めたのだ。
そんなシーンに、いち早く注目したのがテレビ業界だろう。
キー局すら不況のあおりで広告収入が激減し、映画制作やイベント、不動産業に至るまで放送外収入に力を入れているが、ローカル局に至っては、その現状は一層厳しさを帯びている。
そんな中、テレビ新広島では、前出のPerfumeや現在の地方アイドル界で有数の人気を持つ「まなみのりさ」を生んだアクターズスクール広島を全面バックアップし、放送外収入としてのアイドル育成に積極的に取り組んでいる。
このような状況を、まなみのりさが所属するポニーキャニオン ミュージック 取締役 河野素彦氏は、以下のように語る。
「地方局が放送外収入を強化するために、地元密着のローカルアイドルを育成していこうという流れはあると思います。はじめから全国展開させるには、ある程度の資本が必要ですし、関係者の範囲も広くなる。そうなるとトライアルの数は限られます。でも、地方の活動からスタートすれば身軽に活動できます」
イベントなら100人集客できれば、物販などと合わせてビジネスとして成立できてしまうという地方アイドルの活動。
その点で「シンガー・ソングライターなどより、アイドルの方が成功させやすい」(河野氏)とも。
加えて、熊倉氏は「地方だと広告宣伝費が東京より安く済む」とメリットも挙げる。
ネット環境のインフラが広く普及したことも、地方アイドルの活動に多くの恩恵をもたらした。
「楽曲の発注からアートワークに至るまで、パソコンでデータをやり取りして進めるので、東京でも地方でも同じクオリティの作品ができます」と河野氏が言うように、変わらない環境で制作をすすめることができる。
またネット環境の普及は、プロモーションにおいても効果を発揮。
Perfumeも独特のダンスが動画サイトに大量投稿されたのがブレイクの一因となったが、地方アイドルも地元にいながら、ネットから他エリアにファンを広げることが可能に。
実際、まなみのりさのイベントには福岡などから駆け付けるファンもおり、2009年9月発売のシングル「Possibility」は広島での発売にも関わらず、オリコン週間インディーズランキングで8位を記録している(09/10/5 付)。
AKB48などをはじめとする女性アイドルの人気に加え、「地方文化」への注目で、一躍盛り上がる地方アイドルシーン。地方局を救う新たなビジネスモデルとしての役割にかかる期待は大きく、今後もさらなる拡大を見せるに違いない。
ORICON BiZより
2010年09月23日
「横浜カーフリーデー」
横浜市中区・日本大通りを中心に9月23日、車のない都市空間を体験するイベント「横浜カーフリーデー2010&モビリティウィーク」が開催される。
カーフリーデーは1997年にフランスで始まった、車に頼らない日常生活を体験する社会実験。
地球温暖化や都市交通問題などの改善のきっかけをつくるイベントとして、毎年2,000を超える都市で行われている。
「横浜カーフリーデー」は2004年にスタート。
日本大通りと横浜公園で日本初のマイカー乗り入れ禁止実験を開始し、「歩けば街が見えてくる。クルマをおいて街に出よう。」を毎年のテーマに都市交通から環境問題を見つめ直し、文化や伝統を大切にする社会をつくろうと取り組んでいる。
主催は横浜カーフリーデー実行委員会。
7回目を迎える今年のテーマは「バス再発見!」。
日本大通りに横浜を走る路線バス10台が集合し、バスの魅力を再発見できるさまざまなイベントを実施する。
会場は日本大通り(10時より車両通行止め)、みなとみらい線の日本大通り駅・三塔広場。
バス展示事業者は江ノ島電鉄、小田急バス、神奈川中央交通、川崎鶴見臨港バス、京浜急行バス、相鉄ホールディングス、大新東、東急バス、フジエクスプレス、横浜市交通局。
当日は13時から歩行者によるパレードを行うほか、展示バスや出展ブースを回るスタンプラリー、バス車内で制服着用による写真撮影(一部の車両のみ)、「みらいのバス」の絵画コンテストなどを実施。
また、ミュージックライブ(ハマこい踊り、アラメヤ音頭、大道芸ほか)やフリーマーケット、世界の路面電車・LRT(新交通システム)のパネル展示、参加団体による展示・販売など多彩な催しを行う。
日枝神社(横浜市南区山王町5)を出発し、横浜の開港前・開港時の歴史をたどるまち歩き「お三の宮・関内・関外歴史ウォーク」も。
開催時間は11時~16時。
大雨中止。
会場の様子は横浜市民放送局が生中継する。
1903年9月20日に日本で最初のバスが京都市で運行されたことを記念し、日本バス協会は1987年、9月20日を「バスの日」に制定。
10月3日には、バスの安全な普及を目的にしたイベント「バスフェスタ2010」がパシフィコ横浜(西区みなとみらい1)で開催される。
ヨコハマ経済新聞
2010年09月22日
キャンドルともして「お月見」を
「十五夜」には、照明やテレビを消してキャンドルをともし、お月見を楽しみませんか―。
江戸川区は中秋の名月となる22日に「お月見キャンドルナイト」を実施する。
消灯により輝きが増す月を楽しみながら、スローでエコなひと時を過ごしてもらおうと、区が平成21年に続き企画した。
区によると、午後7時ごろから区内各施設の消灯を開始。
区内を見渡せる高さ115㍍の「タワーホール船堀」展望塔には「天空のお月見スポット」を設置し、午後9時半ごろまで開放。
暗くなったまちで、エコなお月見を楽しんでもらうという。
現在、キャンペーンに協力する区内17の和菓子店では、お月見団子などの購入者全員にキャンドルを無料で配布中。
区内の和菓子店「忠三櫻本舗」でキャンドルをもらった女性(52)は「地域みんなでエコ活動に取り組むのはいいことでは」と話していた。
また22日午後3~6時、都営新宿線船堀駅前で、区民らにキャンドルが配布される予定だ。
産経新聞より
2010年09月21日
「ECOシンポジウム&ワークショップ」
新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)は9月24日、湘南の海を未来につなげていく取り組みについて考える「えのすいECOシンポジウム&ワークショップ~ この手で守ろう湘南の海~」を開催する。
会場は江の島島内にある県立かながわ女性センター(江の島1)。
昨年春より、生物に関する生態学(エコロジー)と環境を考える活動(エコアクション)の2つの側面から独自に環境に取り組む「えのすいECO」をスタートさせ、今年で2年目を迎えた同館。
エコロジーの側面では、展示エリア「相模の海ゾーン」のリニューアルを実施。
エコアクションの側面からは「えのすい ECOデー」を毎月第3日曜日に定例化し、ビーチクリーンなど身近なエコ活動を推進してきた。
同イベントは、今年が国際生物多様性年であり、10月には生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が国内(愛知県)で開催されることを受け、「湘南の海を未来につなげていくために、今できることを共に考える」ために企画したもの。
当日は、新江ノ島水族館堀由紀子館長による基調講演をはじめ、満澤巨彦(きょひこ)海洋研究開発機構広報課課長、廣海十郎日本大学生物資源科学部教授、若林尚樹東京工科大学メディア学部教授らによるパネルディスカッション、えのすいECO活動を紹介する展示、子どもから大人まで楽しめるワークショップなどをオープンキャンパススタイルで開催する予定。
同館広報チームリーダーの高井純一さんは「どなたでも気軽に参加していただける入場無料のシンポジウム&ワークショップ。
えのすいECO活動の始動から2年、多くの人に足を運んでもらい、これまでの取り組みや環境について何かを考えるきっかけになれば」と話す。
開催時間は13時~16時30分(受け付け開始は12時30分)。
入場無料。
湘南経済新聞より
2010年09月19日
沖縄カヌチャリゾートが「EC-03」導入
沖縄本島北東部の海岸沿いに、豊かな大自然を背景とした約80万坪もの広大の敷地面積を誇る本格的長期滞在型リゾート施設「カヌチャリゾート」を運営する株式会社カヌチャベイリゾートは、住友三井オートサービスとのリース契約締結により、ヤマハ発動機のEVバイク「EC-03(イーシーゼロスリー)」を敷地内でのレジャー車両として10月1日より導入するという。
EC-03が国内リゾート施設導入されるのは、今回が初めてとなる。
カヌチャリゾートは、総客室数315室のリゾートホテルをはじめ、チャンピオンコースとしても知られるゴルフコース、さらには100余りのヴィラ群が点在するなど、子供からシニアまでが楽しめるアクティビティが充実しており、毎年多くの人が訪れる沖縄屈指の高級リゾート施設。
創業以来、世界一優しいリゾートを目指して「環境×観光×健康」というキーワードのもと、環境保全活動も積極的に推進している。
今回は、訪れたゲストにより快適な時間を過ごしてもらうことを目的とし、敷地内をより静かに移動でき、しかも環境にも配慮できるという理由から、今年の7月に発表されたばかりのヤマハ発動機のEVバイク「EC-03」を他に先駆けいち早く導入することを決定した。
本年度は、敷地内にある施設間で、ゲストが移動するためのレジャー車両として2台導入される予定だが、今後は、現在ガソリンバイクやガソリンゴルフカーを利用しているスタッフの移動用ツールとしても、このEVバイクの導入を検討しているという。
カヌチャベイリゾート企画総務部の中嶋氏は、今回「EC-03」を導入した経緯に関して、「おもてなしという言葉をよく使われますが、我々はゲストに対してのおもてなしはもちろんのこと、自然に対してもしっかりとしたおもてなしをすることが大切だと考えております。その考えを実行するためにも、環境に優しく、しかも静かで快適に移動できるEVバイクは大変に有意義なものになると思い、当施設内でのレジャー車両として導入することにしました。周りの美しい自然を保ち、静かでリラックスできる環境を整えることで、ゲストの皆様にご満足していただける究極のおもてなしができるものと確信しております」と語った。
「EC-03」は、家庭用のアース付き100Vコンセントから充電可能で、優れた最新技術による高い環境性能を誇り、次世代の交通手段のスタンダードとなることが期待されている注目のエコバイクだ。
今後も、全国各地の自治体をはじめ、金融機関や民間施設などへの導入も検討段階にあり、将来的な普及に向けて俄に動き始めている。
今回、沖縄の高級リゾート施設で導入されることがひとつのきっかけとなり、ゲストを媒体として波及効果が徐々に広がり、EVバイクの普及、さらには地球温暖化の防止につながっていくことが期待される。
【北尾準】
サーチナより
2010年09月17日
宮古島の環境都市化
三井物産は16日、沖縄県宮古島市と環境配慮型都市(スマートコミュニティー)の事業化に向けて協力する協定書を結んだと発表した。
“エコ・アイランド”を目指す宮古島市は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入によって、2020年に二酸化炭素(CO2)排出量を2003年比で23%、2050年には75%を削減する計画だ。
三井物産と同市は、今後同市で増産されるバイオエタノール用サトウキビの残渣(ざんさ)を使ったバイオマス発電や太陽光発電、波力・潮力発電などを総合的に管理できるシステムを共同で構築。
さらに電気自動車(EV)の充電インフラ整備も進め、島内でEVなどのエコカー普及も進める。
同島では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東芝、沖縄電力などが自然エネルギーを導入した場合に既存の電力系統へ与える影響を調べる実証試験を行っている。
三井物産としては、こうした企業とも連携したい考えで、全体のエネルギー需要予測や最適な需給調整までを提案する。
三井物産は、今回の計画をモデル事業に位置づけ、今後世界規模で拡大する見通しの低炭素型都市インフラビジネスでの事業展開に生かす。
中期経営計画でも、電力や水、交通、環境などの海外インフラ事業を重点項目に挙げている。
フジサンケイ ビジネスアイより
2010年09月16日
湧川小跡 観光施設に
学校統合で今年4月に閉校した沖縄県国頭郡今帰仁村立湧川小学校の跡地が、同村の農産漁業を生かした観光交流施設として活用されることが15日、分かった。
非正規を含め50人を村在住者優先で雇用する予定で、年間4億円の売り上げを見込んでいる。
村は「雇用や観光振興など地域活性化に非常に有用な計画と考えている」と期待している。
湧川小の跡利用計画を策定しているのは農業生産法人あいあいファーム(伊志嶺勲社長)。
校舎を活用し、体験学習施設や宿泊施設、レストランなど多様な施設を整備する。
現在、村と同法人で契約内容などについて調整を進めており、早ければ10月にも契約を交わす。
施設のオープン時期は未定だが、整備が進み次第、随時稼働させる。
農業などの体験学習を実施するほか、水耕栽培の加工施設や食品加工場も備え、農産物を直売する。
レストランや宿泊施設もあり、修学旅行や企業向け研修など幅広く対応できる施設とする。
湧川小は児童数の減少などからことし4月、天底小に統合され、跡地利用計画が進められていた。
村が運営業者を公募したところ、8業者から応募があった。
村や有識者などでつくる選定委員会で事業計画などを審査し、同法人の計画が経済効果、雇用効果が高いと判断したという。
琉球新報より
2010年09月15日
自販機の上面を緑化
「東京コカ・コーラボトリング」(東京都港区)が15日、上面を緑化した新しいタイプの清涼飲料水の自動販売機を、目黒区自由が丘の商店街に設置した。
売上金の一部を商店街の緑化活動に寄付するという。
自動販売機が設置されたのは「自由が丘商店街」。
この商店街は、ミツバチを飼育して採取したハチミツを販売し、売上金で花を増やす「自由が丘森林化計画」に取り組んでいる。
東京コカ・コーラボトリングがこの話を知り、「協力できれば」と申し出た。
自動販売機は上面をスナゴケで緑化加工し、表面の温度上昇を抑えて消費電力を削減する仕様。
東京コカ・コーラボトリングのホセ・ルイス・カヨン社長は「この自動販売機は世界初のユニークな試みだ」。
また、中野泰三郎副社長は「数年後に素晴らしいまちになったとみんなで語り合えるよう努めたい」と話していた。
産経新聞より
2010年09月14日
屋上緑化事業を強化
サカタのタネは屋上緑化事業を強化する。
芝生などに加え、屋上で育てるのに適した樹木や野菜を合わせて総合的に提案する。
また、住宅メーカーや設計事務所などへの技術提案する営業員を中心に屋上緑化事業を担当する造園緑化部を2013年5月末までに現在の約2割増となる30人にする。
屋上緑化事業を含む造園緑化事業の売り上げを、2013年5月期に10億円と、2010年5月期に比べ5割近く増やす計画だ。
同社は主力の野菜など植物の種苗を育種・開発するノウハウを生かし、屋上菜園に向く品種や芝生の上に植栽する樹木の種類などを施工受注時に組み合わせて提案する。
屋上緑化に適した植物の組み合わせや、屋上緑化で発生しやすい病害や虫害などのアドバイスなどソフト面での強みを訴求する。
また、造園緑化部の技術営業員を社内からの異動や外部からの採用で増員する。
設計会社が主催する施工方法の研修会などを通じ、営業から受注、技術的な提案ができる人材を育成する。
同社が独自に育種開発した野菜の種を栽培する農場などで、営業員の研修も増やす。
現在は顧客が横浜市など一部自治体に提出する助成金申請の書類作成などの代行サービスを手がけているが、順次ほかの地域でも対応できるようにする。
サカタのタネは、雨水だけで植物が育つ緑化システムの工法ノウハウに強みを持つ。
芝生の下に「アクアソイル」と呼ばれる芝の排水機能などを持つ素材や通気シートを敷くことで、コンクリートの上も樹木などを育てることができる。
かん水装置がいらず、水道代の節約にもつながるという。
そのほか、持ち運びができる芝生「エコカーペット」やマンションや戸建て向けの屋上菜園の施工なども手がけている。
家庭菜園の人気の高まりや猛暑対策として芝生や樹木などを屋上で栽培する需要は拡大。
建築業者を含め新規参入が相次いでいる。
同社の2010年5月期の一般住宅向けの壁面を含む屋上緑化の施工売上高は前期比42%増と伸びている。
公共事業が削減する中、同社はマンションや個人向けの屋上緑化事業の営業を強化、主力の種苗の販売に継ぐ新たな収益の柱に育てたい考えだ。
日経産業新聞より
2010年09月13日
世界初の太陽電池路線バス
屋根に太陽電池を搭載して発電し、車内の照明に使う世界初の路線バスが2010年9月1日から岡山市内で運行を始めた。
乗用車ではトヨタプリウスが屋根に太陽電池を搭載し、車内換気の電源に用いるなどしているが、路線バスに太陽電池が搭載されるのは世界初という。
路線バスに太陽電池を供給するのは三洋電機で、岡山県内で路線バスを運行する両備ホールディングス(HD=本社・岡山市)と共同開発した。
バスはディー ゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーで、動力となるモーターの電源に太陽電池は使われないが、発光ダイオード(LED)の車内照明に利用する。
太陽光で発電した電力を蓄電し、日照がない時でもフル充電で連続約9時間の点灯が可能だ。
このバスは「SOLARVE(ソラビ)」と呼ばれ、今回は1台のみの導入で、岡山市内の路線を1日4往復する。
ソラビはハイルーフ型の屋根が特徴で、側面に長方形の太陽光パネルが並ぶため、通常の路線バスとの区別は一目瞭然だ。
太陽光パネルを配した太陽電池は住宅などで普及が進んでいるが、実は自動車への搭載は乗用車、バスともに進んでいない。
それには理由がある。
太陽電池を製造する大手電機メーカーによると、「自動車は加速と減速を繰り返すほか、振動も多く、事故で衝突する可能性さえある。シリコンをガラスで覆った太陽光パネルにとっては過酷な使用環境にあり、自動車に搭載する以上は高い技術力と耐久性を求められるからだ」という。
乗用車でルーフに京セラの太陽電池を搭載しているプリウスも、炎天下に車を駐車した場合の車内換気の動力などとして使っている程度。
現状では太陽電池の利用はこうした副次利用にとどまっている。
プリウスはもちろんハイブリットカーだが、太陽電池で発電した電力を動力モーターの電源として使うことは現状では実現しておらず、自動車への太陽電池の本格的な普及は世界的に進んでいない。
普及しないのは、耐久性とともに、コストの問題も大きいようだ。
今回の両備HDの路線バスの車両価格は通常のバスの約3倍にもなるという。
しかし、大手電機メーカーによると、「技術的には太陽電池だけで電気自動車を走らせることは可能だ」という。
事実、シャープ製の太陽光パネルをボディーに埋め込んだ専用のソーラーカーがオーストラリア大陸を横断するレースで優勝するなどした実績がある。
「太陽電池で発電した電力をリチウムイオン電池に蓄え、電気自動車の動力として使えば、100%再生可能エネルギーの究極のエコカーが誕生することになる」(大手電機メーカー)。
自動車への太陽電池の搭載は発展途上にあるが、公共交通機関の路線バスに導入された意義は大きい。
車内の照明を再生可能エネルギーで賄い、しかも省エネにすぐれたLED電球というのは、近未来を感じさせる。
J-CASTニュースより
2010年09月11日
『シブすぎ技術に男泣き!』
東京の下町などで高い技術を持って日本のものづくりを支える技術者を描いた異色のコミックエッセー。
今年1月に発売され、9月1日現在で13万7千部を売り上げた。
日本のものづくりを支える町工場といっても、実際どんなことをやっているのかは、関(かか)わっている人でないとほとんどわからない。
本著は中小企業や町工場で働くエンジニアや職人の理想や意地が描かれている。
「六角レンチの回し方でそいつが何年目かわかる」
「設計はおもいやりだ」
「掃除や片付けができねぇ奴は必ずケガをする」
その分野のプロが発する言葉がなんとも味がある。
著者は約10年間、エンジニアとして半導体製造装置やゲーム機などの設計開発に携わってきた。
平成12年に漫画家としてデビューしたものの、売れなかったため、関東近県の町工場でアルバイトや派遣として働いた経験も持つ。
その体験が漫画に生かされたわけだ。
日の目をみないで倉庫行きになってしまう機械。
それでも情熱をもって働く職人たち。
著者は「技術者の仕事とは見えないトコロにあり、男たちの魂…私はそれを伝えたいのです」と、自己紹介で語っている。
編集を担当した中経出版編集部の大田原恵美さん(32)は、予想外の売れ行きに驚きを隠せない。
「売れ行きには正直びっくりしています。渋くないくらいの数字になってしまいました」と笑う。
購読者の6、7割は男性というが、編集部には「中小企業で働く人のことがよくわかった」などと、女性からのメールも数多く届いているという。
おもしろいことに、町工場が多い川崎市内の書店で断トツに売れているそうだ。
近々続編も発売するという。
産経新聞より
2010年09月09日
「エコスクール」開講
横浜市地球温暖化対策事業本部は9月23日、神奈川大学(横浜市神奈川区六角橋3)人間科学部と連携し、市民も聴講できる公開型の環境授業講座を開講する。
この取り組みは、同本部が昨年度から実施しているヨコハマ・エコ・スクール(YES)の一環として行われるもの。
YESは市民団体や企業、行政、大学などが実施する環境や地球温暖化対策に関連する講座・イベントなどを統一的なブランドのもとで提供しており、現在は市内の約60団体・企業が登録。昨年度は114講座が開催され、延べ約5,000人が参加した。
今回の講座は、神奈川大学人間科学部の松本研究室と共催で実施。
同大学の横浜キャンパス11号館24番教室で、毎週木曜の10時30分~12時に全14回を実施する。
学生の単位取得講座であると同時に、事前に申し込んだ市民も聴講することができる。
学生の単位としても認定されるYESの講座開催は今回が初めて。
講座は来年1月まで実施する。
カリキュラム内容は、各回行政・事業者・市民団体などから講師を招き、前半は環境や温暖化問題への取り組みを講師が紹介。
後半はコーディネータ役の松本安生教授と講師がトークを展開し、聴講者からの質疑応答の時間も取る。
講師として登場するのは、横浜市地球温暖化対策事業本部長の信時正人さんや国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長でYESアンバサダーの江守正多さん、ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役の金田武司さん、日本アイ・ビー・エムのグリーン・イノベーション事業推進部長・岡村久和さんら。
横浜市地球温暖化対策事業本部の市川博美さんは「今回はYESとして初めての学生単位認定講座で、同時に市民も学ぶことができる公開講座として企画しました。
行政や企業などから毎回さまざまな講師をお招きし、大学生と一緒に無料で地球環境を学ぶことができるプログラムです。
ご興味のある講座のみの受講もできますので、ぜひ気軽にご参加いただければ」と話す。
市民の受講料は無料で、単発での聴講も可。
定員は各回30人程度で、各講座が開催される週の月曜日17時までにYES事務局へ電話かFAXまたはメールで申し込む。
各講座の内容はYESホームページや神奈川大学のホームページから閲覧できる。
ヨコハマ経済新聞より
2010年09月08日
元気な中小企業100社
近畿経済産業局は、技術やアイデアに優れた製造業の中小企業を集めた冊子「2010KANSAIモノ作り元気企業100社」をまとめた。
京都府、滋賀県からはそれぞれ12社を選んだ。
中小企業の知名度向上と成長のヒント紹介が狙いで、今年で4回目。
独自の技術や経営理念、デザインなどに特色のある企業を同局職員が訪問して選んだ。
1,000部発行し、金融機関や支援機関、商工団体などに配る。
京都府からは、テーピング機器製造のイー・ピー・アイ(京都市伏見区)や京友禅染め洋装品をつくる亀田富染工場(右京区)、自動切断巻取機で最大手の西村製作所(南区)など、滋賀県からは湿潤療法のばんそうこうを開発した東洋化学(日野町)や回転主軸製造の大久保精工(草津市)などを選んだ。
同局ホームページにも掲載している。
京都新聞より
2010年09月07日
残土はごみ?
マンションのベランダを利用した園芸や家庭菜園の人気が高まっているが、楽しんだ後の土の処分に頭を悩ます人も多い。
関連本などには土作りの説明はあっても、処分について書かれていないことも。
ごみとして受け入れるかどうかは、自治体ごとに違うのが実態。
多少の手間はかかるが捨てずに再利用する方法もあ り、公園の花壇にコッソリ…といったことは慎みたい。
東京23区では、ごみとしての土の収集はしていない。
足立区は「制度上、土はごみではない。
23区の中間処理施設の装置は土が大量に入ることを想定しておらず、大量に混ざるとトラブルになるかもしれない」(環境部計画課)。
ごみとして大量に出されると、不適物と告げるシールを張り、収集しないという。
東京都狛江市なども収集しておらず、「土を買った店に相談を」(清掃課)とする。
一方、条件付きで収集する自治体もある。
神戸市は「土は繰り返し使うなど、できるだけ活用を。
やむを得ず処分する場合、指定袋に片手で持てる程度にして、燃えないごみを出す日に」という。
減量リサイクル推進課は「そもそも土がごみなのか。繰り返し使うのが前提と思うが、実際には引っ越しなどで処分したい人もいる」。
ただ、不法投棄との誤認を防ぐため、一度に大量に出すのは控えてほしいという。
京都市は、片手で持てる程度で指定袋2袋までを「家庭ごみ(燃やすごみ)」として受け入れている。
それ以上は大型(粗大)ごみの扱い。
「園芸用の土は廃棄物処理法の不要物だと解釈して収集している」(まち美化推進課)
自治体ごとに考え方もルールも違い、困ったら担当窓口に問い合わせるのが確実のようだ。
できれば土は捨てずに再利用したい。
しかし、植物を育てた後の土は栄養分がなくなり、次の植物が育ちにくい。
こうした中、タキイ種苗(京都市下京区)は講習会で、再利用について説明している。
その手順は―。
(1)土がある程度乾いたら、ふるいを使うなどして根など植物の残り物を除く。
(2)植物の病気などを避けるため、ビニールに詰めて密封し、10日以上太陽熱で殺菌消毒。
時間がなければ、鉢などに戻し、熱湯をかけて消毒してもよい。
(3)前の植物が肥料分と有機質を使ってしまっているので、市販の堆肥(たいひ)と肥料を土に与え、混ぜ合わせる。
混ぜる割合は堆肥や肥料の袋の説明書きを参考に。
土が干からびた植木鉢が並ぶ家庭などは、挑戦する価値があるかもしれない。
集合住宅の多い都市部では、園芸残土の処分に困る住民が多い。
この実情を受け、自治体の手で土を再生させる例も出てきた。
東京都中央区では今年度、試行。
区内のリサイクル拠点に、回収日ごとに区民から想定をはるかに超す土が持ち込まれており、職員が再生作業に追われているという。
再生した土は児童館や保育園で活用するほか、秋には区民に配る方向で検討している。
目黒区でも昨年秋にイベントで区民から回収し、再生した土を5月に配布した。
今後の実施は未定という。
【草下健夫】
産経新聞より
2010年09月06日
バスの屋根を白くしてCO2削減
バス運行事業者の国際興業は、年度内に導入するバス車両から、屋根の色を従来の黄緑色から白色に変更、夏季の直射日光を反射させて車内温度の上昇を抑制する。
冷房効率の改善で、CO2排出量の低減を図る。今年度は68台に白色屋根バスを導入する。
バスの屋根を従来の塗装と白色に変更したものとで今年8月、周辺気温40度の環境下で車内温度を測定して実証実験を行ったところ、従来の車両は屋根が49度まで上昇したのに対し、白色屋根の車両は47度だった。
バスの冷房を作動させ、車室内を35度になるまでの時間を測定したところ、従来車両は30分かかったのに対して、白色屋根は18分だった。
同社では、バスの屋根を白色に変更することで、車室内の冷房効率が改善、アイドリング時間の削減などでCO2削減が図れることから、白色屋根を本格的に導入する。
同社の全バス車両895台に適用した場合、夏季3か月間で、約40㌧のCO2排出量削減効果がある見通し。
レスポンスより
2010年09月05日
チーム沖縄、出前授業
太陽電池の秘める力と地球環境に果たす役割を伝えようと、県立南部工業高校と豊見城市立長嶺中学校の生徒らでつくるソーラーカーレースの「チーム沖縄」による出前授業が8月30日、西原町の琉球大学教育学部付属小学校体育館で行われた。
同小4年の児童112人が参加。
メンバーはソーラーカーについて「エネルギー使用量をいかに減らすかの取り組み」などと説明し、化石燃料に依存する社会からの転換を訴えた。
授業は児童らが理科の授業で習った「光電池」が、実際の社会でどう生かされているかを学ぶのが目的。
メンバーはソーラーバイクでの沖縄本島縦断や三重県の鈴鹿サーキットであったレースの成績、来年オーストラリアで開かれる世界大会に向けた取り組みを紹介した。
少ない馬力でも快適に走れるよう、軽量化や空気抵抗の削減に向けた地道な努力を説明すると、児童からは驚きの声が上がった。
南部工業技術部の金城孝作部長(2年)は「いつか自分たちが培った技術が将来を変えると信じている」と活動の可能性を語った。
児童を代表して平良瞭典君(10)は「生活を変えていくということと、夢に向かってチャレンジすることを忘れないことを学んだ」と感想を話した。
同チーム監督で、琉大教育学部の清水洋一教授は「これを契機に技術に興味を持ち、物作りに進む児童がいたらうれしい」と期待した。
琉球新報より
2010年09月04日
「眠っている携帯をエコに」
NTTドコモは4日、J-WAVEと共同で、「環境」をテーマにしたフリーライブイベント「DOCOMO CONCERT × J-WAVE GROW GREEN PROJECT」を六本木ヒルズアリーナ(東京・六本木)で開いた。
同社は1998年から携帯電話の回収を行っており、2009年には携帯電話本体約376万台、電池約624万個、充電器約465万台を回収、金、銀、銅、パラジウムなどの金属資源をリサイクルすると、資源採取のための森林伐採などを抑制できるといい、さらに回収した資源の売却し、一部をフィリピンの植林活動などに役立てている。
2009年からは、J-WAVEと共同でコンサートを開き、回収を呼び掛けており、5月にも同様のイベントを開催している。
会場には、不要になった携帯電話や充電器を回収するブースも設置して来場者にリサイクルを呼びかけ、「グリーン体験」ができるカフェやワークショップなども実施している。
昼からのフリーライブには、3人の男性ボーカリストと女性ピアニストによる4人グループ「JULEPS」が登場。
午後3時からはドラマ「ゲゲゲの女房」にも出演し、俳優としても活躍する星野源さん、午後5時からは「Every Little Thing」のボーカル、持田香織さんが出演する。
メディア開発企業プロモーション担当の二宮聖さんは「リサイクルされた携帯電話自体が再利用されるわけではなく、本体にパンチで穴を開ける処理するので、普通に捨てるよりもずっとプライバシー面で安全。眠っている携帯電話があったら、エコに役立ててください」と呼び掛けていた。
全国のドコモショップでは、NTTドコモ以外の携帯電話も回収しており、12月9~11日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる環境展示会「エコプロダクツ2010」にも出展する予定。
毎日新聞より
2010年09月03日
「ぐろーいんぐ!萌える室内園芸」
KIEP(慶應SFC イノベーション & アントレプレナーシップ・プラットフォーム研究コンソーシアム)所属の学生プロジェクトチーム「U.Q.Innovation」は9月4日から、「田島生花店 FLORIST TAJIMA」(千代田区外神田2)で「ぐろーいんぐ!萌える室内園芸」の販売を始める。
同商品は、ミニヒマワリの室内園芸キット。
パッケージには、漫画家・イラストレーターのてぃんくるさんが手掛けた美少女「ワコ」をプリントするのが特徴。
「ミニヒマワリを室内で育てるために考え抜いた」という同キットは、土の代わりに清潔で保水力のあるハイドロボールを、水の量を調整し強力に浄化するためケイ酸塩白土を採用。
同キット内に基本的な必需品をすべそろえ、「室内園芸入門にも最適」だという。
ミニヒマワリは15~25度の環境であれば2~3カ月で開花するため、「手軽に栽培できることも魅力」とも。
一方、美少女「ワコ」は、病弱で一度も花を咲かせたことがないミニヒマワリの種に宿る不思議な少女などのキャラクターを設定しているほか、12話までの背景ストーリーをウェブで公開。
「ユーザーに、植物への親しみを感じてもらえれば」と思いを込める。
室内園芸と「萌え」を組み合わせたことについて、同チーム広報担当者は「『家で一人というのも寂しいので、最近植物を育て始めた。実際育てているとなんだか愛着が湧いてきて、今では名前を付けている』という友人の話を聞き、キャラクターと花をマッチさせ、そこにストーリー性を持たせて1つの世界観を作ることができれば、より愛着を持って室内園芸を楽しめるのではないか、と考えたのがきっかけ」と話している。
アキバ経済新聞より
2010年09月02日
政投銀 給食PFIに融資
日本政策投資銀行は1日、静岡県御殿場市で同日開業した新しい給食センターの建設や運営管理を手がけるPFI事業に、数億円規模の融資を行う方針を明らかにした。
時期は10月。
同じく数億円を負担する静岡銀行と共同融資となる。
政投銀は今後も地方企業への融資を強化し、地域の発展に貢献する。
政投銀と静岡銀が融資するのは、老朽化した給食センター2施設を統合して1日に開業した「御殿場市立南学校給食センター」のPFI事業。
同市の発注でPFI事業を担うSPC(特定目的会社)が建設業者に支払う工事代金約10億円の大半を、返済期間16年で融資する。
融資契約は8月31日に締結。
政投銀と静岡銀が同額を負担する。
新しい給食センターは、御殿場市内の小中学校8校に対し、1日に約5,000食を配食する。
太陽光発電や高効率熱源機のヒートポンプ給湯器を導入して温暖化対策をとるほか、廃油を給食配送車のバイオ燃料に活用してリサイクル体制を確立。
国際的な衛生管理規格HACCP(ハサップ)にも対応している。
経済低迷に苦しむ地方の現状について、政投銀は、「人口減少などの課題に直面しており、強みや優位性をいかした発展が求められている」と課題を指摘。
今後も地方企業に対する資金面や情報面での後押しを進める考えだ。
実際、今年5月には、地域金融機関との協調で低利融資などを行う枠組み「地域元気プログラム」を設定。
リサイクル技術を活用した食品トレーなどを販売する広島県の業界大手企業に融資を実施したほか、兵庫県で有料道路を運営する地域企業の株式を西日本高速道路会社と共同で買い取り、経営改革に乗り出している。
【山口暢彦】
フジサンケイ ビジネスアイより
2010年09月01日
メダカのすむ水田作り
メダカがすめる安全な水田で作った米を消費者に―
福知山市岩間で、地元営農組合長の吉良さんが「メダカと共生する米作り」を実践している。
まず自身で取り組み、成果を紹介しながら「地域全体に広げていきたい」と意欲を燃やす。
自宅の水槽でメダカを飼育していた営農組合員が、昨年7月に近くの水田へメダカを放したところ、秋には大量に増えていた。
「これはおもしろい」とひらめいた、吉良さん。
自身でも自宅で飼育して今年6月に水田へ放した。
田んぼは20㌃と30㌃の2枚。
農道を挟んで並んでいて、コンクリート製の農業用水路とは別に、田の周囲に溝を切って水路を作った。
山からきれいな水が流れてくることもあって、メダカは今年も大量に増え、何匹いるかは見当も付かない。
田に人が近づくと、驚いたメダカの群れの動きで水路が波打つほどになっている。
ほかにタニシやイモリ、タガメなどいろんな水生生物がいて、豊かな土壌ときれいな水、安心できる栽培方法が多様な生き物のゆりかごになっていることを示している。
農業指導機関に問い合わせたところ、府内ではまだメダカ米に取り組んでいる地域は無く、吉良さんは「岩間をメダカ米の里にできたら」と夢を膨らませている。
あと4、5日で田の水を落として稲刈りをするが、周囲の水路は残してメダカたちの生育環境を維持。
10月にはメダカをすくってもらうイベントも考えている。
両丹日日新聞より