« 吉川小で庭園造り | メイン | ものづくり中小企業バスツアー »
2010年08月23日
刈り草からバイオエタノール
日本海ガス(富山市)は、機械製造のユニオン産業(富山市)、富山大と共同で、刈り取った芝生からバイオエタノールをつくる技術を開発した。
ゴルフ場に実証プラントを設置し、9月から実験を開始。
CO2の排出削減に貢献する技術として確立し、全国のゴルフ場や公園での採用を目指す。
開発した技術は、富大工学部の星野一宏准教授の研究チームが発見したカビの1種「ケカビ」を利用。
研究チームは、ユニオン産業が改良した粉砕機で芝を微細化し、実験室でエタノールの製造に成功した。
製造工程は、同クラブで刈った芝20㌔を粉砕し、培養液につけて発酵させ、蒸留。
10日程度で2~4㍑のエタノールが抽出できる。
発酵が難しいセルロース系バイオマスでも、生産効率が高いのが特長だ。
今後は実証試験を通じて、稲わらや木材チップなどからのエタノール生産設備の開発に発展させていくとしている。
製造したバイオエタノールは、ゴルフ場内で使う自動車や芝刈り機の燃料としてガソリンに混ぜて使うほか、芝生の消毒にも利用。
芝のかすはたい肥として利用する。
なお、同事業は富山県新世紀産業機構の2010年度新製品・新事業創出公募事業の委託契約先として採択されており、最大200万円が拠出される。
循環経済新聞より
投稿者 trim : 2010年08月23日 17:03