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2010年08月16日
科学施設で涼しさアップ
残暑が続くこの時期、涼しさを感じながら地球環境などをテーマに学べる、無料で予約なしの科学施設がオススメだ。
市民生活の生命線である水、常に氷に覆われた北極と南極などを“体験”すれば、うだるような暑さも吹き飛ぶはず。
まだ夏休みの自由研究のテーマを決めていない子供たちはもちろん、大人たちにとっても魅力あふれるスポットだ。
◆東京都水の科学館◆
東京・お台場にある東京都水の科学館は、普段何げなく接している水について学ぶことができる都水道局のPR施設。
6月1日に公設民営方式でリニューアルしたばかりで、子供たちの好奇心を刺激する展示や体験が人気を呼び、開館から2カ月間で3万人が来館。
夏休み中とあって連日多くの親子連れでにぎわう。
施設の目玉は、正面と左右、天井の4面のスクリーンに迫力ある映像が映し出される「アクア・トリップ~水のたびシアター」。
水源の森から各家庭に届くまでの水の旅を描いた約15分の番組は、映像に引き込まれていつの間にか自分が水滴となって旅をしているような感覚が新鮮だ。
最近おいしくなったといわれる水道水。
その高度浄水処理の仕組みをゲームで学ぶ展示や、真空実験で水の性質を学ぶコーナーなども充実している。
地下の本物の水道施設「有明給水所」を見学するガイドツアーもあり、楽しみながら水の大切さを体験できる。
◆南極・北極科学館◆
東京・立川の国立極地研究所には7月24日、南極・北極科学館がオープンした。
南極や北極で行っている観測や研究を広く知ってもらおうと、実際に極地で使われた観測機器や雪上車などを展示。
南極の氷や隕石(いんせき)に触れるコーナーもある。
南極・昭和基地で観測されているオーロラの映像中継や、貴重な観測映像を編集して直径4㍍の全天ドームスクリーンに投影するオーロラシアターは涼感も抜群だ。
8月は夏休みの特別企画として南極の氷を使った実験を1日2回実施。
水をかけて氷の中に閉じこめられた数万年前の空気が溶け出す音を聞いた昭島市の小学2年、伊東輝(あきら)君(7)は「空気が氷の中にぎゅっと詰まっているのがよく分かった。
まるで本当の南極にいるみたい」と目を輝かせていた。
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還で宇宙への関心が高まっている中、宇宙を間近に感じることができる科学館も人気だ。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センターでは、平成15年度に開始した施設案内ツアーに全国から多くの見学者が訪れ、7月には累計8万人を突破。
併設の宇宙科学技術館はロケット打ち上げシアターが迫力満点で、大画面と大音響でロケット打ち上げの臨場感を味わえる。
宇宙開発におけるさまざまな研究分野について、実物大モデルやゲームなどで学ぶこともできる。
八ケ岳の麓で最新の研究を行う国立天文台野辺山では21日、年に1度の特別公開を実施。
普段の見学コースでは見ることができない宇宙や太陽の電波観測の様子、直径45㍍の巨大な電波望遠鏡に直接触れられる。
この日は最新の観測成果の発表・展示、特別講演会、ライブコンサート、電気工作教室などさまざまな催しが盛りだくさんだ。
【太田浩信】
【東京都水の科学館】
東京都江東区有明3の1の8。
(電)03・3528・2366。
午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。
月曜休館(月曜が休日の場合は翌日)。
【南極・北極科学館】
東京都立川市緑町10の3。
(電)042・512・0910。
午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。
日・月曜日、祝日は休館。
【種子島宇宙センター】
鹿児島県南種子町茎永(くきなが)。
(電)0997・26・2111。
宇宙科学技術館は
午前9時半~午後5時(8月は午後5時 半まで)
月曜休館(月曜が休日の場合は翌日、8月は原則無休)。
センターの施設案内ツアーは事前予約制((電)0997・26・9244)。
【国立天文台野辺山】
長野県南牧村野辺山462の2。
(電)0267・98・4300。
午前8時半~午後5時。
21日の特別公開は午前9時半~午後4時(入場は午後3時半まで)。
当日はJR野辺山駅や臨時駐車場から無料シャトルバスを運行。
産経新聞より
投稿者 trim : 2010年08月16日 13:51