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2010年08月10日

「ソーラーラジコンカー」コンテスト

工業系学科で学ぶ高校生が技能を競う「全国ソーラーラジコンカーコンテスト2010 in 白山」が8月6日・7日、白山の白山一里野RCコースで行われ、福井県立春江工業高校の「不死鳥SRC」が優勝した。</span>

コンテストは、太陽エネルギーの利用を通じて、高校生らに地球環境問題や資源エネルギー問題への関心を持ってもらうことが狙い。

白山市や石川県などで構成する実行委員会が主催し、毎年開催している。

今年は16府県41校107チームが出場。

出場者はすべて高校生で、クラスや部活動の仲間同士でチームを組み、試行錯誤を繰り返して完成させた自信作をエントリーした。


ソーラーラジコンカーは、大きさと、あらかじめ指定されたソーラーパネル3枚を使い、太陽光エネルギーを動力とすることなどが決められているが、車体の材質や形などは自由。

フェラーリの「テスタロッサ」をモデルにしたスタイリッシュな車もあれば、軽量化のため厚さ1㍉の木で作った枠組みにフィルムを張っただけのものも登場した。

競技は、制限時間内に1周約300㍍のコースを何周できるかを競う。

スタート位置についた車は合図とともに一斉に走り出し、カーブを曲がり、坂道を上り下りして周回した。
敗者復活戦と、3回戦から決勝戦までが行われた7日は雲が広がったため、十分な太陽光を得られずに途中でスピードダウンする様子も見られた。

石川県内からは6校15チームが出場したが、金沢市立工業高校の「Athlete2010」のベスト8入りが最高だった。

3回戦で敗退した石川県立工業高校3年、丸谷匠君は「この後、県工から出場した3チームが反省点を生かし、力を合わせてソーラーラジコンカーをもう1台作ることになっている。後輩たちに来年の参考にしてもらいたい」と話した。

「テスタロッサ」を制作した新潟県立柏崎工業高校2年、佐藤裕太君は「曇ってきたので、スピードが落ちてだめだった。来年はさらに工夫して、もっと速さを追及しながら、デザインも斬新な車で出場したい」と次回に意欲をみなぎらせた。

会場では、元ラジコン世界チャンピオンの広坂正美さんのデモンストレーションも行われ、出場者が時速100㌔㍍での高速走行や、足を使ったリモコン操縦の技などに見入った。


金沢経済新聞より

投稿者 trim : 2010年08月10日 18:43