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2010年07月29日
有田焼廃棄物、白線材に
環境ベンチャーのグリーンテクノ21(佐賀市、下浩史社長)は、廃棄物として捨てられてきた材料を活用し、運動場に引く白線材を開発した。
磁器の石こう型と卵の殻を使った新製品は、比重が従来の半分程度なので、1.5~2倍長いラインを描けるという。
リサイクル型の白線材で、同社は2012年度に年間1億円の売上高を目指す考えだ。
新開発の「環境にやさしいライン」は、有田焼の作陶などに使われ、廃棄された石こう型を微粒子に粉砕、卵殻の微粒子と混ぜ合わせた。
粘りが強い石こう型と卵殻を7対3の割合で混ぜることでライン引きからスムーズに粉が出るようにした。
価格は1袋20㌔で700~800円。
全国のスポーツ店や建材店を通じて学校やスポーツ施設に販売する。
大手衛生陶器メーカーで不要になった石こう型なども活用することで、年間約600㌧の石こう型を再利用することを目指す考えだ。
また、住宅の内壁などに使う石こうボードの端材を使った白線材「プラタマパウダー」も積水ハウスと共同開発した。
石こうボードの端材と卵殻を8対2の割合で混ぜた。
グリーンテクノ21は2003年2月設立で、資本金は7,875万円。
天然カルシウム素材の白線やチョーク、壁紙の開発・販売を手がける。
2010年1月期の年間売上高は約1億1,700万円。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2010年07月29日 12:58