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2010年07月27日
廃食油と軽油を使い分け
運送業大手の第一貨物(山形市)は26日、遠心分離装置で不純物を取り除いた廃食油を燃料にした長距離大型トラックの運行実験を始めたと発表した。
廃食油と軽油の2タンクを搭載し、走行状況に応じて燃料を使い分ける方式。
同社によると、大型車での長距離運行は国内で初めてだという。
この方式はエンジン始動時に軽油を使用し、20㌔程度走ってラジエーター内の水温が上昇した時点で、運転手が手動で廃食油に切り替える仕組み。
現在、この方式を備えた大型トラック2台が、山形市―栃木県足利市間で貨物を輸送している。
同社は既に、加熱した廃食油にメチルアルコールを混ぜてグリセリンを取り除き、ディーゼル燃料として使用していたが、今回の方式はさらにコストを低く抑えられるなどの利点がある。
今後、両方の実験を続けて一定の結論を得た上で、実用化を目指すという。
武藤幸規社長は「環境対策は大事だが、コストダウンにつながらないと長続きしない。廃食油の確保ルートなど課題も多いが、実用化に向けて努力したい」と話した。
河北新報より
投稿者 trim : 2010年07月27日 11:43