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2010年07月21日
「エコチャリ」参入
ネットカフェなどのFC(フランチャイズ)運営を行う、ほっとステーション(東京都品川区)は、大学などに放置された自転車をリサイクルし、販売・レンタルする「エコチャリ」事業に本格的に参入した。
中古バイク買い取り業のバイクオフコーポレーション(福島県いわき市)と共同で事業を展開。
すでに神奈川などでFC形式による店舗を開設しており、今後は大阪や名古屋など対象地域を順次広げていく方針だ。
放置自転車は、今や社会問題化している。とくに大学の場合、卒業の際に学校に置いていく事例が後を絶たず、一つの大学からの回収台数が1,000に達するケースもあるという。
事業展開に当たり、約50大学などと提携し累計36,000台を回収してきた。
このうち、約4分の1を新品同様に再生して、エコチャリ事業に活用する。
事業は、販売とレンタルの2本立て。
自転車の場合、中古品でも「価格を少し落としただけで売れる」(エコチャリ東京営業本部の窪木安明チーム長)といい、女性がスカートでも乗れて需要が最も高い“ママチャリ”の場合は新品の約8割に販売価格を設定した。
一方、レンタルの入会金は1,000円。
6カ月以上利用する場合は、月額590~1,180円(マウンテンバイクなどは除く)で、期間中の修理は無料といった特典を付けた。
レンタル需要は根強く、最近では不況の影響で営業マンがタクシーの代わりに自転車を活用するケースが増えているほか、子供の成長に合わせて利用する事例も増加。
また、「サラリーマンがママチャリを中古で購入して通勤用として使い、休日は未舗装道路でも乗れるマウンテンバイクをレンタルで楽しむといったケースも目立ってきた」(窪木チーム長)そうだ。
事業は基本的に、リサイクルショップを通じて展開。店舗に並べる商品のサドル部はビニールで覆うなど、新品同様に取り扱う。
すでに月に100件の問い合わせがあるなど引き合いが強く、将来的には、自治体との連携も視野に、事業を順次拡大していく。
フジサンケイ ビジネスアイより
投稿者 trim : 2010年07月21日 10:42