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2010年06月14日

ガラスRプラント拡販

ガラスリサイクルを手掛けるトリム(沖縄県八重瀬町、新城博代表取締役)の廃ガラス再資源化プラントシステム販売が好調だ。

廃ガラスを破砕、粉砕、焼成、発泡させることで人工の軽石を製造するもので、全国12カ所で導入されている。

同プラントは原料ホッパー・ガラス破砕機・カレット粉砕機・振動ふるい機・混合撹拌装置・焼成炉の5つの主要機械装置と各自動制御装置から構成。

廃ガラスを色ごとに選別せずまとめて破砕しカレット化したうえで、さらに細かく砕き粉体化する。ふるいに掛けて異物を取り除き、発泡材などの添加材を混ぜて焼成発泡させ、軽石状の多孔質計量発泡資材「スーパーソル」を製造する仕組み。


「廃ガラスをリサイクルする場合、色ごとに選別してカレット化するのが一般的で、製品の付加価値が低くビジネスとして限界があった。その点、当社のシステムならば、選別に掛かるコストをカットでき、リサイクルした製品もさまざまな用途に対応できる」という。

スーパーソルは透水性・保水性ともに高く、耐火性も備え、最終的に土に還るため環境にも優しい資材。

添加材の配合や焼成条件を変えることで比重や吸水率を調整することが可能で、地盤材や盛土材、土壌改良材、水質浄化材、農業用の培土、園芸資材、建設現場では断熱ブロックとして使われるなど、さまざまな用途で活用がされている。

今年に入ってからすでに茨城県と広島県の2カ所でプラントの導入があり、問い合わせも増加傾向にあるという。

「販売するリサイクルシステムは決して安価ではないが、それでもプラントと製造品の良い点が理解され、全国で導入されているのは嬉しい。今後もガラスリサイクルのネットワークを広げていきたい」と同社の担当者は語った。


循環経済新聞より

投稿者 trim : 2010年06月14日 11:37