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2010年06月18日

雨水から水環境を考え10年

雨水利用の拡大に取り組むNPO法人「京都・雨水の会」(事務局・京都市山科区)が今年、発足10年目を迎えた。

2003年の「第3回世界水フォーラム」をきっかけに誕生し、雨水から水環境を考えることを市民目線で地道に訴え続けてきた。

26日に伏見区で記念フォーラムを開く

雨水の会は京都、滋賀、大阪を会場に開催された水フォーラムを前に、日本の水環境運動の受け皿になる団体を目指して、2001年に設立された。

市民向けセミナーの開催や琵琶湖水系の水循環を紹介する冊子の製作に取り組み、水フォーラム後も
▽京福電鉄(嵐電)と協力して雨水利用による駅の緑化
▽市立小の雨水タンク実態調査
▽水環境教育プログラム集作り
―などの活動を続けてきた。

雨水利用は水資源の活用だけでなく、都市型洪水やヒートアイランドなどの対策にも結びつくという。
上田正幸理事長は「まだまだ(雨水利用は)知られていない」としながらも、「社会が雨水利用を受け入れやすいビジネスモデルをつくり、示すことで課題解決を目指したい」と今後への意気込みを語る。

記念フォーラムは26日午後1時から、伏見区の京エコロジーセンターで開かれる。
東邦大客員教授の村瀬誠さんやNPO法人「碧いびわ湖」代表理事の村上悟さん、京都大名誉教授の松井三郎さんたちが講演する。

雨水利用を社会に広げる助成や規格化などの方策、琵琶湖の環境再生、水循環にかかわる横断的な基本法の必要性などについて話す。

申し込み先着100人。
参加費1,000円。
問い合わせは上田理事長TEL075(581)3619。


京都新聞より

投稿者 trim : 2010年06月18日 13:19