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2010年05月05日

不用な砂をリサイクル

神奈川県茅ケ崎市が、公共工事で出た不用な砂を産業廃棄物として処理せずにリサイクルし、市内の海岸の養浜に役立てる取り組みを進めている。

海岸管理者の県の許可を受けた上で砂を海岸に投入。

浸食が進む海岸を守るだけでなく、砂の処分費用も浮かせることができる、まさに一石二鳥の手法だ。

市は「今後も海岸を守るため、機会があれば続けていきたい」と話している。


2011年4月に、市内19番目の小学校として開校する予定の(仮称)市立緑が浜第二小。
現在、同市汐見台の市有地で建設作業が進んでいる。
この建設予定地の砂が今年1月、菱沼海岸などにまかれた。

国道134号沿いの建設予定地の砂の質が海岸に適していたことから、市は設計段階から砂のリサイクルを計画。
県から検査を受けて許可を得、建設機械で石などを取り除いた上でまいた。

その量は約5,000立方㍍。
通常、同じ量の砂を産業廃棄物として処理すると3,000万円ほどかかるという。
「財政が厳しい中、学校建設など公共工事の予定はそうないが、機会があれば養浜に取り組みたい」と市教育施設課の担当者。

砂をリサイクルする手法は、市が国道134号地下に敷設している汚水貯留管の第1工区でも行われた。

そこで市は土砂を種分け・洗浄する施設を工事現場の近隣に建設。
土砂を砂と粘土に種分けし、洗浄した上で約12,000立方㍍の砂を中海岸にまいた。

敷設工事は本年度から第2工区を実施しており、市下水道河川建設課の担当者は「第2工区でも同様の手法を採用したい」と話し、第1工区と同程度の量を投入したい考えだ。


神奈川新聞より

投稿者 trim : 2010年05月05日 17:28