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2010年03月28日
竹で獣害防止実験へ
伐採した竹を敷き詰めてシカやイノシシを撃退する「竹マルチ」の実験を兵庫県豊岡市が始める。
放置された竹を切って里山を荒廃から守り、これを活用して農作物 の獣害を防ぐ“一石二鳥”作戦。
効果が確認されれば市内に広く普及させる方針だ。
山林に敷き詰めた竹の上を歩くと脚が滑り、音が鳴るため、シカやイノシシは近づかなくなるという習性を利用した古くからある駆除方法。
日本ビオトープ管理士会(東京都豊島区)が2008年6月から、同市城崎町戸島の山林で実験したところ、周囲に竹を敷いた杉の木だけは皮をはがれる被害がなかったという。
市は新年度予算に160万円を計上。
2カ所で各3カ月間、効果を観察する。
市内2008年の農作物被害は63㌶6,942万円で林業被害と合わせると9,335万円に上る。
獣害防止金網は1㍍約4,000円、ナイロン製ネットは約500円かかるのに対し、竹マルチは材料費不要だ。
養父志乃夫・和歌山大教授(環境システム学)は「同じような手法は江戸時代の文献にもあり、忘れ去れた昔の人の知恵とも言える。獣害対策と環境保護を両立させる一つの方法として研究を進めていてほしい」と話している。【皆木成実】
毎日新聞より
投稿者 trim : 2010年03月28日 13:18